【完結済み】当主代理ですが、実父に会った記憶がありません。

新人冒険者

10-3

平穏は
問題を内包しながらも過ぎていった。


サディスの認めた主人の話
セリュートではない事実と


『女神の剣』とは別行動になってしまう事件があった。

魔物の被害
畑作物が主だっていたが、対応が必要な規模だ。

魔導具も貸し出しをし、畑を使えるように戻すよう働きかじぇた。
セリュートとしての仕事に専念する業務だ。

当初の目的のランクアップは済ませてあり、
その手伝いをしてくれた『女神の剣』は

「手助けする」と魔物の被害があったところへ
魔物の調査、発見後の討伐依頼を受けてくれた。


これには大助かりだった

セリが行けなかったのは、残念だと思うものの
適材適所


今、このときに書類仕事をさばいておかなければ。
終わらず面倒が積み重なる。

睡眠を確保しつつも、屋敷の執務室に篭った。

当主代理の仕事として当然だと思うも、
屋敷ではじんわりと


“悪評”が伝わっていく。

姿を見ての見えないセリュートに、
仕事をさぼっている、子供には荷が勝すぎている。


そんな言葉をセリが聞いたら
「では、誰がやるのか？」と聞き仕事に戻るだろう。

しかし、屋敷の使用人の一部は、
子供の当主代理に“不安と不満”を持つ。

それに根拠がなくても降り積もり。、
屋敷の使用人の間で溝が深まりをみせる。


古参の使用人に抑えられないほどだった。
この土地の不安を刺激された。

噂が止められないのと同じように
渦巻く不安も拭えない。

そこに足が生え、ヒレがつき外にも噂として流れていく


“辺境に子供の当主がいる
わがまま放題の子供当主は

誰が教育しなければ”


確かに10代の子供だ。
古参の使用人はセリの努力も我慢も見ていた。

優秀な子だ。
しかし、それでも荷が重い役目だ。

“貴族だから”
“セリュートとして”

この問題の対処しなければならない

その一心で集中していた。
それが知られる事はあまりなく


味方に守られ、領地を領民を守る。
そう決めていたから。

いつ終わりがきても良いようにと思いながら。


処理が落ち着いた頃、セリュートは
久しぶりに本館の方で朝食を食べることにした。

子爵夫婦の様子を観察する意味もある
(静かにしていてくれたみたいだけど。
もうそのまま、帰ってくれないかな？)としか思わない。


「セリ様、」手紙とともに書類を渡される
封蝋のされた、手紙を見れば
筆跡はガイサスおじさんのものと思われる


宛名もそうだったが、偽物の可能性を考え、慎重に出し
違和感を探す。

特に普通の手紙のようで仕掛けもなさそうだ。
中を読むとにちと口角が上がる。

その手紙をサディスに見せた。




明くる日の朝、
爽やかな朝、久しぶりのお茶を飲んで、のんびりする時間がとれた。

そこに
うるさい子爵。手紙が届いていたようだったが？
挨拶なしに、開口一番良いはなった。

「オマエ女か！！」



やっとバレたか。