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貴族子息の義務

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比較的のんびりな工程に
上がった息が、近くで止まっている。
サンタナの体力は残りわずかなようだ。

「この状態で奥には行けないだろう?」と言う目線をアレイに向けておいた。
グッと何か言いたそうにしている。

その視線を変えるように、
「池までどれくらいですか?」カイルがアレイに聞く。

「ここを登った先だ。」
その先は、崖というばかりそびえ立っている。

「遠回りが必要?」高さはそれほどないが。
「昇れぬものは引き揚げれば良い」

近道の提案だ。

これくらいなら昇れるか?問われれば大丈夫だ。
他の者は。

見渡せば
不安はサンタナだけのようなので、よじ昇ることが決定した。
そのあと、荷物のように引き上げる。

貴族子息の扱いには問題と言えるかもしれないが。

「お荷物に、拒否権はない。」
とアレイの言葉で決行だ。


先行してアレイが行き、今はカイルが挑戦している。
アイリスはオルフにおぶられて行くことが決まっている

サンタナが不安げに
「本当に登れるの?」
崖を見上げるが、これくらいならよくある
降りることも。
ただ…

「バゥッ」アイリスの警戒
バサササッと羽ばたきの音

セリュートは弓矢を構える。


狙われている
油断してはならない
「ギュア!」
飛び出してきた鳥は威嚇して襲ってきたが
シュバ!と射った矢が当たり、バリッと痺れさせた。


墜ちてきたのは風魔法で遠くから攻撃して撹乱してくる
ウィンドバードだった。

「良い判断だった」とオルフが褒める

(気づいてただろうに。)
「アリガトネ」フォローできるよう構えていがこと
に礼を言った。


驚いている面々に問題ないと伝えたセリュートだった。



池はすぐ見えた。

それぞれ休憩をしていたが、
サンタナ一行は池の植物を観察している。
元気あるんじゃないか?と言いたくなる機敏さだった。

「どちらに行くんですか?」
準備しているアレイにカイルが聞いている。

「奥の洞穴だ」
狙いは猪型の魔物かな。
「お前もくるか?」

「いえ、ここに残ります。」とサンタナの様子を見て
セリュートを見た。

「付いていく。」
ここでわかれるようだ。


森に分け入った。
洞穴のほうに行く途中で
猪の魔物が彷徨いている

なかなかの巨体、肉もうまいやつ。
「大当たりだな?」

引きが良いのか
悪いのか
(運ぶのが大変そう)

「お前が足止めしろ」
と命令され、足元を凍らせることにする。

食べ物を探している風の猪に
ヒュン!と矢が射られ足元が凍った。

「ブウオオ!?」悲鳴を上げる猪に3人と1匹が殴りかかった。
アレイ、その従者、オルフとアイリスだ。


ガンガン叩きいている様を警戒しながらまっていたセリュートだった。

袋叩きにあった猪は解体されている。
「お前良い腕だな、うちに来ないか?」とアレイに勧誘されるオルフ。

うちの冒険者なんだけど?とアイリスをなでて待った。
素材を回収したら拠点に戻れる。

血の臭いに惹きつけられて来ないよう手早く
従者の人がやってる。
土魔法であとお片付けも問題なしの様子だ。

あらかた終わった頃に動きがあったのは、
「アイリス?」

猪の魔物がゴソゴソしていたらへん

ここ掘れって?
短剣の柄で土を削った。


「アイリス~、セリ?」
セリュートと呼べと言ってあったんだけどオルフだ。

成果を見せた
「土きのこ」

黄色は美味しいヤツだ。
アイリスのお手柄があり

狩りを終えて
池へ合流しにいったのだった。

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