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貴族子息の義務

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10歳になり冒険者登録がしたいと
訴えているセリです。

セリュートといい貴族子息のフリをしています。
もう、このスタンスで行こうと思う。

長期の特殊依頼を受けている、報酬は生活費。

まあ、冒険者になるのは
阻まれているが。

サディスとは冷戦状態
必要事項しか口を聞かない。

まあしょうがない。言うこと聞いていたら立派な貴族子息になるが
私は演じられる程度で良い。

たぶん、なりたいと思えない。

バリスに素材の売買を頼み、
微々たる小遣いを確保している。

これまで
弓矢に加え、魔法も少し覚えた。
護身術も加わり、サディスが担当してくれたんだ!意外。
教えるのに無言だけど。

バリスが解説してくれる。

あの怖い目線と対人戦の違いは、身になった。
「身体の使い方が上手くなった」とバリスから褒められた。

他には
結界の魔導具の改良の際、
持ち運び用のものができた。
シールドという魔法に近い性能らしい。

水魔法の安定性で実現できたらしい。技術者の人の力だね。
他の属性も研究中らしい。

水魔法の使える魔法使いの必需品になるんだとか。
防御が上がるのは良いね。

今後は、起動と魔力を貯めて使えるものを試作中だ。
水の魔石で貢献しているためか、感謝された。
結界のメンテナンスも受けてくれ、少し勉強してくれるらしい。
助かる。

そんなところが、この数年の成果だろうか。

ガイサスおじさんの行動
虚しく、当主の居場所はわからない。


正直、生きているのか疑問なのだが
生存に疑いはないようだ。
人員を配置して探している。北部の雪や自然あふれる

集落を探し回っているそうだ。
人に任せ今回は当主補佐として要塞に訪れた。


森の防衛地

中央要塞

狩りの拵えに
子息の格好で現れる。
セリュート、跡継ぎとして。

女だと黙って。
継承に女はほとんどないと知ったからだ。

入婿?

今の状態で迎える用意はない。
顔合わせに、子息として会うことにした。
私の意見の強硬だ。

正直、将来他の後継者ができるという気持ちがある。


社交の意味もある守りの強化

後継者の競合、武力のお披露目


父親、保護者付きだ。

私はガイサスおじさんがつき
私兵として冒険者の動向もある。


中間層まで行軍後、
お手並み拝見と放たれる


(荒っぽい狩りですこと)
おっと最近覚えた令嬢の心得が出てしまった。


年々隠せなくなる
それまではこのままで行く。

理由は女でやれることが少ないからだ。


戦えるとはいえ
それをよしとしない風潮もある。


女騎士が少ないとかそういう理由らしい。

嫁のいきてがないって?
この家に来てもらうのは

結局当主が決める。

婿よりいっそ、
養子にしてしまえばよい。


その場合、嫁になれって?
言われたら拒否して出ていくつもり。


当主と顔を合わせたくないのが本音かもしれない。


いよいよ、
3人の子息と父親に挨拶することになった。
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