もふもふ日誌【極北の城<報告書>】

子ども

おにく

セリに食事が劇的に変わった。

肉がある
３食だ。


野菜も色とりどり用意され、知らないものは
用意してくれた商人シュルトに聞いた。

丁寧に答えてくれる。


苦味が強いものは避けられるものの
子供には不人気な野菜は出る。

セリは平気だった。
理由は苦い草を食べていたからだ。


採取できる草が甘いことほぼない。
味が青臭いのは常で、手に入れても根菜が多い。

保存が効き、育てやすいもにだからだ。

セリの住んでいた地域で見ない野菜ばかり

色も様々で興味深々だった。


野菜が嫌いとはならないようだ。

カリカリと食感の良い木の実を好んでいるようだが、
何かが嫌いというのは今のところ見られない。

そのため、
野菜も食べなさいという言葉はかけられていなかった。

量が少ないように思え心配したが
徐々に回復している。

獣人の基準では圧倒的に少ないように思えたが、
人族の女の子は食の細い子もいるらしい。


バランスよく食べているし、食べる量は
徐々に様子を見て増やす方が良い。

喜ぶものを食べさせたい。


肉を狩りに行きたいと竜人の気合が入っている。

それを危惧する兵士もいる。

そんなことも知る由もなく
セリは食事に満足していたのだった。