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子ども
<会議中>
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「竜人から番認定されている例の子供だが…」
今日の会議は、昨夜暴走した男の後始末もそこそこ
対策会議だ。
稀な例とは言え、病棟が壊れる結果に会議を開いているわけだが
(危機感足りねえな)
狼獣人は率直に思った。
竜人が暴れた可能性、番を害された場合の狂乱を知らない故か。
その呆れを顔には出さないが、イライラと尻尾が動きそうだった。
耐えたが。
「護衛も間に合ったが、凶行に及んだのは鳥獣人のひとり
人族の排斥を掲げている。
兵士として志願してはいったものの協調性のなさから、この極北の城に入れ込まれた。」
若手から毛が生えた程度か。
騎士とは言えないその志に興味などない。
毛を毟り取ってやりたい
自身が怒りを感じている事に驚き、考えを打ち消した。
「子供への襲撃は、能力頼りの強行突破だ」
「しかし、防音の魔導具の利用は危険では?」
そこが襲撃に気づくのに遅れた理由だ。
雪を溶かす魔導具や、温める魔導具があるため
そういった阻害するものは置いていない。
「あそこは医療棟だ。医療に使う魔導具が使えないのは問題だ。」
巡回を増やす事、
危険に繋がる魔導具が持ち込まれた場合の対応策が話され
対策会議は、延長して続いた。
そんな空間とは関係なく
セリのために用意された部屋で守られて眠っていた。
心の疲れを癒すように。
今日の会議は、昨夜暴走した男の後始末もそこそこ
対策会議だ。
稀な例とは言え、病棟が壊れる結果に会議を開いているわけだが
(危機感足りねえな)
狼獣人は率直に思った。
竜人が暴れた可能性、番を害された場合の狂乱を知らない故か。
その呆れを顔には出さないが、イライラと尻尾が動きそうだった。
耐えたが。
「護衛も間に合ったが、凶行に及んだのは鳥獣人のひとり
人族の排斥を掲げている。
兵士として志願してはいったものの協調性のなさから、この極北の城に入れ込まれた。」
若手から毛が生えた程度か。
騎士とは言えないその志に興味などない。
毛を毟り取ってやりたい
自身が怒りを感じている事に驚き、考えを打ち消した。
「子供への襲撃は、能力頼りの強行突破だ」
「しかし、防音の魔導具の利用は危険では?」
そこが襲撃に気づくのに遅れた理由だ。
雪を溶かす魔導具や、温める魔導具があるため
そういった阻害するものは置いていない。
「あそこは医療棟だ。医療に使う魔導具が使えないのは問題だ。」
巡回を増やす事、
危険に繋がる魔導具が持ち込まれた場合の対応策が話され
対策会議は、延長して続いた。
そんな空間とは関係なく
セリのために用意された部屋で守られて眠っていた。
心の疲れを癒すように。
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