私は兎に尋ねた。そして猫になった。

日常を送ってて、形にもならない疑問があった。学生時代には感じでも成長途中という言葉で流れていくそれらは、大人になった後で、溜まっていたものに気づく。私は、お気に入りだった兎のぬいぐるみに尋ねた。「ねえ何が変なの?」兎は答えないから、私は猫のように丸くなるだけだった。
そんな私のただの日常。
ただの独り言だった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,185 位 / 192,185件 ライト文芸 7,627 位 / 7,627件

あなたにおすすめの小説

歌姫U

moco
ライト文芸
元木優子は23歳の小柄なOLである。かつて彼女は歌い手グループに所属していた。

クローン達との日常生活。

ソ連兵椛
ライト文芸
まさかの私のクローン達との日常生活。 私だけど個性的なクローン達。 ゆったりとしたこの日常生活物語

死神、はじめました!

Tale
ライト文芸
ここは人間と死神、そして罪人<ギルト>が存在する世界。 ある日、人間である主人公、藪坂透<やぶさか とおる>は罪人に行き遭い、襲われる。 半身を切断され万事休すかと思われたが、そこで現れたのは。 「大丈夫?寒くない?」 赤くて紅い瞳をした死神、秋弩川紅葉<ときのがわ くれは>であった。 そして紅葉に失った半身を再生して貰うが、その代償として透は人間でありながら死神として罪人を裁く、死神見習いという存在になる。 透は、果たして無事に死神見習いとして罪人を裁くことが出来るのか。 これは、本物の死神になるまでの物語。

有涯おわすれもの市

竹原 穂
ライト文芸
 突然未亡人になり、家や仕事を追われた30歳の日置志穂(ひおき・しほ)は、10年ぶりに帰ってきた故郷の商店街で『有涯おわすれもの市』と看板の掲げられた店に引き寄せられる。  そこは、『有涯(うがい)……生まれてから死ぬまで』の中で、人々が忘れてしまったものが詰まる市場だった。  訪れる資格があるのは死人のみ。  生きながらにして市にたどり着いてしまった志穂は、店主代理の高校生、有涯ハツカに気に入られてしばらく『有涯おわすれもの市』の手伝いをすることになる。 「もしかしたら、志穂さん自身が誰かの御忘物なのかもしれないね。ここで待ってたら、誰かが取りに来てくれるかもしれないよ。たとえば、亡くなった旦那さんとかさ」    あなたの人生、なにか、おわすれもの、していませんか?  限りある生涯、果てのある人生、この世の中で忘れてしまったものを、御忘物市まで取りにきてください。  不登校の金髪女子高生と30歳の薄幸未亡人。  二人が見つめる、有涯の御忘物。 登場人物 ■日置志穂(ひおき・しほ) 30歳の未亡人。職なし家なし家族なし。 ■有涯ハツカ(うがい・はつか) 不登校の女子高生。金髪は生まれつき。 有涯御忘物市店主代理 ■有涯ナユタ(うがい・なゆた) ハツカの祖母。店主代理補佐。 かつての店主だった。現在は現役を退いている。 ■日置一志(ひおき・かずし) 故人。志穂の夫だった。 表紙はあままつさん(@ama_mt_)のフリーアイコンをお借りしました。ありがとうございます。 「第4回ほっこり・じんわり大賞」にて奨励賞をいただきました! ありがとうございます!

靴と過ごした七日間

ぐうすかP
ライト文芸
代わり映えのない毎日を繰り返す日々。 そんな代わり映えのないある日、恋人に振られた志村健一。 自覚はなくともショックを受けた健一に声を掛けたのはなんと、「靴」だった。 信じられない状況の中、 健一は一体何を信じればいいのだろうか? そして、「靴」の目的はなんなのだろうか。 ラブリーでフレンドリーそして混沌(カオス)な1週間が始まる。

ふたりぼっちのラブレター

高殿アカリ
恋愛
いつから世界はこんなにも味気なくなったのだろう。 耐える胸の奥、私は独りで泣いていた。 灰色の町並みは、ただただ私を責めるばかりで。 だから、だろうか。 その中で貴方だけが色を持っていたのは。 だから、だろうか。 私がまるで祈りにも似た気持ちで貴方に近付いたのは。 「お一つ、どうぞ」 湿気た空気を鼻で嗅いだ君は、雨の降る気配を察したのだろう。 徐に傘を広げて、僕をその中に呼び寄せた。 「こっちに来て」 泣き出しそうに震えた声。 僕はそれに抗うことが出来ないのだ。 ふらふら、ふらり。 頼りない足を前に進めて、僕は君の元に行く。 こんな僕たちにも雨は優しく降り注ぐ。 継ぎ接ぎだらけの愛情へ。

秘密

紫月音湖(旧HN/月音)
恋愛
ただ見ているだけの初恋は、少年から渡された一枚の手紙で静かに終わった。 ※1ページで終わる、大正浪漫風の物語です※

この心が死ぬ前にあの海で君と

東 里胡
ライト文芸
旧題:感情ミュート 第6回ライト文芸大賞 青春賞をいただきました。応援下さった皆様、ありがとうございます。 北海道函館市に住む、成瀬 理都(なるせ りつ)高2の春。 いつの頃からか自分の感情を表に出せなくなってしまったリツ。 人当たりはいいが何を考えているのかよくわからない子と家族をはじめ、周りにはそう思われている。 抱えた問題の重さと孤独に耐え切れなくなったある日、リツが出逢ったのは 倉田 朝陽(くらた あさひ)という東京から引っ越ししてきた同い年の男の子。 リツの抑えてきた想いに気づき、踏み入ってくることに戸惑い最初は拒絶するも、 たった一人だけ自分の本当の感情に気づいてくれた朝陽と友達になる。 朝陽は同い年で従弟の牧野 奏太(まきの かなた)の家に居候。 奏太の幼馴染でありリツの親友、水谷 星(みずたに あかり)も加わり、 家族の確執、友情と恋が複雑に絡み合う中で朝陽自身も悩みを抱えていることをリツは知る。