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バイバイ

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「幽閉が、相当だろうな」

何の罪で?
目障りだからかしら。

「この国の相違?なら、僕の国に招待したけど」

「それは、ご遠慮いただきたい。彼女はそれ相応の扱いをしなければ。」

そんなに憎いのかしら?
幽閉を申し渡しておいて、途中で殺される。

そう手配したのは、王太子で。許可は王が出している。
そうやって何人死んだのか。

こんな国、もう何も

「未練も何もないわ。」

私は、彼女を見る。決心がついた。もう聞きたいこともない。

「じゃあ、バイバイ」

頭と胴体が分かれた。


王太子の。

その横にいた女は叫ぶだけのカラクリのようになり
周りはざわめき、騎士が囲む。


私は、王女とその従者と共に国を出て行った。
何と便利な転移魔導具。


「この国には全くない技術だわ。」
「まー、この国の王族が手に入ってないものを、持たないようしてんのちゃう?」


外の国では、既に商売に使われている技術だ。
この国はほんとに、受け入れるのが遅い。

それを改善するのが王妃として求められていることだと思ったのに。

王族の独占、国民には過分な嘘と新しいものへの抵抗感を植え付ける教育。

「言った通りだったやろ?」

王女様は、私に今日の顛末を話していた。

パーティで死刑になるのは私の方だった
悪女と飾り立てられて

「その話し方、なおしませんの?」

「そら、良い人材を引っ張るのにフランクに心を開かないとな!」

ニッコリ笑い返された。

ばっさりするよう命令を出した同一人物とは思えない。
従者も全く動じていなかった。

私は?

あの首が自身のものだったと思うと、ゾッとする。


「ほんとメンタルはまあまあだけど、やることはまだお嬢様やな」
「貴女様ほど、行動力はありません。」

従者の方も頷いている。

「次期王妃を奪い去る、今回の悪役はあたしやな!」


よくこんな明るい悪役がいたものだと思ってみれば、
天真爛漫な笑顔。


この方が今後のパートナーだ。
私達は新天地、魔界へ進んでいた。
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