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ヒロイン学園の教師は悪役令嬢塾が気になる
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異世界転生もの
乙女ゲームの世界に巻き込まれる
そんな乙女の夢を叶えられる人生を望む
女の子たちが、日々
明日のヒロインを目指し、精進している。
ヒロインの心構え
良いお嫁さんの家庭科
家計簿に負けない算数
どこに出ても恥ずかしくないお嬢さんになる
そんな乙女の学園で教鞭を振る教師となった。
ここの学園卒業生の私は、乙女の心そ忘れずに生きていこうと決めている。
そんな日々で
私が聞いたもの
“悪役令嬢”
それは、ヒロインをいじめる者。
権力を振りかざし堕落する者
宿敵、倒すべき相手。
そんな悪役令嬢になるべく
少女達が足しげく通う学習塾があると言う。
少なからず、乙女がこの学園から
件の塾へ通うという
ー由々しき事態だわ。
未来ある女の子が
悪の道に進むなんて!
私が一肌脱がなくては!!
ここは、潜入調査よ。
[ 悪役令嬢塾
教師を募集 ]
…私は、張り紙を見てやってきた教師。
ひっつめ髪に瞳を見せない眼鏡
首まであるシャツと、ロングスカートは知性を感じさせる落ち着いたグリーン
これでバッチリ…
女教師はしっかりお嬢様を教育します!スタイルぅ~
冷静沈着、知性的な女になったわ
合格間違いなし!……ってしたらダメだわ。
・・方向性の違いってことで辞退させてもらうか。(合格前提)
よし!いざ敵陣へ
「教師という職にやりがいを感じております」
(設定)家庭教師だったがお嬢様が卒業され、今はフリーな女教師です。
面接官は黒髪の若い女性
私と同世代だろうか。格好はかわいい感じだ。
教師としては、違和感のあるチョイスだわ
「実は、悪役令嬢というものがよくわからないのです。」
貴女は、
いたいけな少女たちに
何をしているとゆうの!?
「ふふふ
そうですわね。昨今の乙女ゲームはご存知かしら?」
乙女ゲームはもちろん知っている。主人公の女の子が
恋愛対象者となる男性と恋の駆け引きをするゲーム。
私はノベル派なのでゲームは詳しくない。
「小説なら少し読むのですけど、存じ上げませんわ。」
と無難に答えた。
彼女は口元を扇で隠し、愉悦を含んだ声で言う。
「今では、ヒロインが良い子とは限らないのよ?」
その態度は勝ち誇ったようで、私の矜持を刺激した。
「何ですって?
“ヒロイン”に勝てるわけないじゃない!」
私の生徒
学園のヒロインたちが日々勉強しているその姿を
バカにさせるものか!
わかっていないわねという態度で彼女は続ける
「…今はね、
チョロイン(ちょろいヒロイン)というのがいるのよ!
ヒロインの教育が行き届いていないんじゃなーいかしら~?」
「なっ、うちの学園は伝統あるヒロインのための場所よ!
良い子たちばかりだわ」
チョロイン?そんな女の子になるために
彼女たちは勉強に励んでいるわけじゃないわ!
と憤慨していると
彼女は扇を閉じ私に向けた
「正体を現したわね!!」
デジャブ(既視感)
…これは、断罪シーンだ。
きつめの顔立ち、支配者のオーラ
これは
「…悪役令嬢?」
そのつぶやきに肯定するように、彼女は上品に微笑んだ。
「まだまだ、勉強不足ね
伝統とか言って
時流に乗り遅れていることに気づかないのね。」
アハハと品を失わせない高笑いに
私は彼女と相容れないだろうと思った。
乙女ゲームの世界に巻き込まれる
そんな乙女の夢を叶えられる人生を望む
女の子たちが、日々
明日のヒロインを目指し、精進している。
ヒロインの心構え
良いお嫁さんの家庭科
家計簿に負けない算数
どこに出ても恥ずかしくないお嬢さんになる
そんな乙女の学園で教鞭を振る教師となった。
ここの学園卒業生の私は、乙女の心そ忘れずに生きていこうと決めている。
そんな日々で
私が聞いたもの
“悪役令嬢”
それは、ヒロインをいじめる者。
権力を振りかざし堕落する者
宿敵、倒すべき相手。
そんな悪役令嬢になるべく
少女達が足しげく通う学習塾があると言う。
少なからず、乙女がこの学園から
件の塾へ通うという
ー由々しき事態だわ。
未来ある女の子が
悪の道に進むなんて!
私が一肌脱がなくては!!
ここは、潜入調査よ。
[ 悪役令嬢塾
教師を募集 ]
…私は、張り紙を見てやってきた教師。
ひっつめ髪に瞳を見せない眼鏡
首まであるシャツと、ロングスカートは知性を感じさせる落ち着いたグリーン
これでバッチリ…
女教師はしっかりお嬢様を教育します!スタイルぅ~
冷静沈着、知性的な女になったわ
合格間違いなし!……ってしたらダメだわ。
・・方向性の違いってことで辞退させてもらうか。(合格前提)
よし!いざ敵陣へ
「教師という職にやりがいを感じております」
(設定)家庭教師だったがお嬢様が卒業され、今はフリーな女教師です。
面接官は黒髪の若い女性
私と同世代だろうか。格好はかわいい感じだ。
教師としては、違和感のあるチョイスだわ
「実は、悪役令嬢というものがよくわからないのです。」
貴女は、
いたいけな少女たちに
何をしているとゆうの!?
「ふふふ
そうですわね。昨今の乙女ゲームはご存知かしら?」
乙女ゲームはもちろん知っている。主人公の女の子が
恋愛対象者となる男性と恋の駆け引きをするゲーム。
私はノベル派なのでゲームは詳しくない。
「小説なら少し読むのですけど、存じ上げませんわ。」
と無難に答えた。
彼女は口元を扇で隠し、愉悦を含んだ声で言う。
「今では、ヒロインが良い子とは限らないのよ?」
その態度は勝ち誇ったようで、私の矜持を刺激した。
「何ですって?
“ヒロイン”に勝てるわけないじゃない!」
私の生徒
学園のヒロインたちが日々勉強しているその姿を
バカにさせるものか!
わかっていないわねという態度で彼女は続ける
「…今はね、
チョロイン(ちょろいヒロイン)というのがいるのよ!
ヒロインの教育が行き届いていないんじゃなーいかしら~?」
「なっ、うちの学園は伝統あるヒロインのための場所よ!
良い子たちばかりだわ」
チョロイン?そんな女の子になるために
彼女たちは勉強に励んでいるわけじゃないわ!
と憤慨していると
彼女は扇を閉じ私に向けた
「正体を現したわね!!」
デジャブ(既視感)
…これは、断罪シーンだ。
きつめの顔立ち、支配者のオーラ
これは
「…悪役令嬢?」
そのつぶやきに肯定するように、彼女は上品に微笑んだ。
「まだまだ、勉強不足ね
伝統とか言って
時流に乗り遅れていることに気づかないのね。」
アハハと品を失わせない高笑いに
私は彼女と相容れないだろうと思った。
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