【完結】後悔に巻き込むな!貴女も成長しては?嘆くのならオペラに任せておけば良い

BBやっこ

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「彼女は、利用されただけです。」

王子様に飲み物を渡した女性は関係ないとハッキリ証言した。
犯人は僕の姉。

その飲み物をはたき落とした僕も、牢屋に入れられていた。

「私ではありません!王子様っ私は貴方様をお慕いしております」

オペラでもあるまいし。

恋とは
愛とは?

嘆くのを聞くのは、オペラだけで良いよ。


「黙りなさい。他のも複数の目撃者が出ている。」

やっぱり、あのパーティの状態で見られないのは無理だよ。

「そんなこと!私は弟に嵌められたのです」

まだ足掻くのか。家はもう破滅だよ。
姉の散財に、醜聞で爵位もなくすだろうね。

まだ叫んでいるけど、
それも、きけなくなるのか。


出された決定は受け入れる。この国の王子様を害するより遥かにマシ。
高額な衣装を汚してしまったのは罪だと思うけど。

害していたら、その場で斬られていたさ。
姉も僕も。

巻き込まれた彼女もね。


それほどヤバいことだったのに、まだ助かろうとしている神経がすごい。
姉は終生、修道院で過ごす。


結局、平民に落とされるのは免れた。
僕は放免された。

けどなあ、これから何て考えたくないよ。

僕の家、王子様を害そうとした姉がいた家だよ?
醜聞だし、それ継ぐの僕なのか。


温情もかけてもらったし、平和に暮らせるさ。
そう思って、日々を過ごしていく事にした。


ちなみに、僕にできた婚約者は利用されてしまった彼女だよ。
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