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機械都市のおわり

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自分を物のように感じる日々はどんなものだい?

最期の時を迎える

歯車が噛み合う音を聞きながら

ひとつひとつが必要なはずなのに
優劣をつけ始めた世界


そのための順番ではなかったのに。

修理のしやすさ
手入れ、入手の順番。
それだけだった

けして自己満足や虚栄心を満たすものではなかったのに


必要だった
それだけで良かったはず


奪い合い
繋がらない

重くなった身体は
私の体に終わりを告げられた。

次には
デジタルな存在になる

身体、学習

その予算を組み、10年。
その存在を維持できる機構にした。

財団、実験、暮らし
私という個をコピペして作った。

わたしは 
個人の
をも守る


ガシャーン!と落ち、転がった歯車は
止まった。

物体を失った。
得たものはあった。

だけど

転がり落ちた一部が
わたしのものだと思っている。


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