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社交場(戦場)

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パーティでの私は、嘲笑の的だった。


クスクスと嗤う声を態と響かせ、私にダメージを与えようとする。

それに視線をあげることもなく、
私は進んでいた。


見知った顔の女。

私の家に行儀見習いに入っていた、
少し年上の女が、ドレス姿で歓談していた。


元凶。歪んだ噂を広め、元婚約者に囁いた女。

空空しく挨拶をする前に


私は扇を振りかぶった。

パチーン!

と言い音がするが、怪我はないようなもの。

相手の顔が、気持ち悪い笑みが引っ込んで嬉しい。


「スッキリね。」

膝をついて、呆然としている

悲劇のヒロインポーズな女を
置いてさっさと帰った。


今後、このシーンと女に口の悪さと軽さが知れ渡る。
きっと、この女を嫁にするところも、雇うところもないだろう。

うちでも紹介状なんて、書きません。

これで手打ちにしたげるわよ。


あとは私の手から離れて。
「お相手を探しましょ。」

自分で探す事にする。とりあえず人を見る目を磨かないとね。

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