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授業
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「神のやる事は気まぐれだ。それぞれの性格を顕著に出ている。
この教室にも、神の加護や称号をつけられた者がいるかもしれない。
しかし、どの神からどんな意図があるか学ぶきっかけにしてほしいと思う。」
私に加護を与えた神か。
確か、武人とか愛の女神みたいに有名ではなかったよね。
「猫の加護、か。」
隣の男子生徒が気になる加護を得ている。
教科書をめくってみる。
猫と共にあることを願われている。一緒にいる猫の気性を穏やかにする加護効果。
猫を撫でたい私には欲しい加護だわ。荒ぶる猫を避けずにすみそう。
ちょうど、その隣が私の不細工って言ったのは…
ん?異国がルーツの神。
収集家の神は、自分の好きなものと嫌いなものがはっきりしており
たまたま触れた人を、不細工だと称号を与える。
効果、欲しいものが見つかりやすい。近づいてきやすい。
「え、不細工と関係ない効果?」
「ん?不細工って。」
「あ、猫の。」
ぐいっと教会書をのぞかれる。
綺麗な髪だなと、その同級生は近づいてきて
「この神の加護があんの?」
「いや、称号。」
気安い。
そんな彼とはじまるのかもしれない。
「猫、好きか?」
「うん。加護があったら羨ましい。」
「そうか。不細工って?」
「神様の美的センスではそうらしい。」
「ふうん。神ってよくわからないな。」
「そうね。私達とは感覚が違うのかも。」
もう、不細工だという言葉にも反応しなくてすみそう。
「あ、ぶさかわ猫!」
「ん?」
不細工も使いようらしいと分かった、
猫に会いに行くデート中でした。
この教室にも、神の加護や称号をつけられた者がいるかもしれない。
しかし、どの神からどんな意図があるか学ぶきっかけにしてほしいと思う。」
私に加護を与えた神か。
確か、武人とか愛の女神みたいに有名ではなかったよね。
「猫の加護、か。」
隣の男子生徒が気になる加護を得ている。
教科書をめくってみる。
猫と共にあることを願われている。一緒にいる猫の気性を穏やかにする加護効果。
猫を撫でたい私には欲しい加護だわ。荒ぶる猫を避けずにすみそう。
ちょうど、その隣が私の不細工って言ったのは…
ん?異国がルーツの神。
収集家の神は、自分の好きなものと嫌いなものがはっきりしており
たまたま触れた人を、不細工だと称号を与える。
効果、欲しいものが見つかりやすい。近づいてきやすい。
「え、不細工と関係ない効果?」
「ん?不細工って。」
「あ、猫の。」
ぐいっと教会書をのぞかれる。
綺麗な髪だなと、その同級生は近づいてきて
「この神の加護があんの?」
「いや、称号。」
気安い。
そんな彼とはじまるのかもしれない。
「猫、好きか?」
「うん。加護があったら羨ましい。」
「そうか。不細工って?」
「神様の美的センスではそうらしい。」
「ふうん。神ってよくわからないな。」
「そうね。私達とは感覚が違うのかも。」
もう、不細工だという言葉にも反応しなくてすみそう。
「あ、ぶさかわ猫!」
「ん?」
不細工も使いようらしいと分かった、
猫に会いに行くデート中でした。
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