【完結・R18】メイドは夜の仕事でお疲れです。本命は、執事長ですがなかなか関係に持ち込めません！

変化する辺境

付き人

ドレスを身につけ、パーティ会場をメイレス様の後ろをついて回る。

付け焼き刃の淑女教育ですが、なんとか問題ないくらいに仕上げていただいた。
メイドの仕事と関連づけての教えは、とても分かりやすかったです。皆さまありがとうございます！

慣れないことも多そうですが、とりあえずの付き人役は務められております。
私と2人がお側に侍り、お会いになった方やご挨拶をした方を覚えるのがお仕事。

私は、辺境の方の担当ですが人数が少ないので仕事が回って来る回数も少なく。。

護衛要員としては、武器も仕込めているのでもしもの時の時間稼ぎはできる。
その気持ち分、良い緊張状態を維持できています。

挨拶に会話、その意味や情報を与えられて瞬時に対応をされているメイレス様の手腕が凄い。

「慣れ、よ」
と言われるものの、できる気がしません。

メイドとして、ご案内に立ったりしたことはなかったのだけど嫌なお客様もいらっしゃる。

対応は表面上、変わらないのは共通でも。もっと複雑だわ。
今後必要とされるために、更に情報を頭に入れておこうと決めた。

そのうち、相手から飲み物を勧められる。
(お酒？)

メイレス様に気があるのか、しつこいけどうまく交わせている。
よくあるお酒だけど、勧めた相手の表情がよろしくないものを含んでいる。

それに、あの色はメイレス様が好まない飲み物。

(飲ませない方が良いわ。)

私も飲みたくないけど、思惑を折るにはグラスを空にすれば良いかしら。

「アラ、お酒ですか！いただけますか？」

少々強引に渡していただきましたが、
反応的に、メイレス様に飲ませたかったようですけど。

態とらしく陽気に、飲み干してしまいました。

んー。最後にちょっと苦味があったかも。
これは、何か入ってたようですね。


早めに退散をお願いしますと合図を送れば、皆で休憩室の一室へ。

私は別の部屋で処置しましょう。

「大丈夫ですか？」
「倒れそうです～ぅ。」

クラクラしてきてます。

「自身で対処しますので、
申し訳ありませんが、服をお願いできますか？」


メイド服を持ってきてもらう事に、この部屋は一応安全で、メイレス様の部屋には護衛がつけられた。

後は私が。
何かあったら、メイド服なら誤魔化せる。


付き人に何かあるより、
メイドの具合が悪くなる方が、問題が少なくすませられ、醜聞は避けられる。


ただ、思った以上にクラクラしますねー。
薬への耐性は強めていたのですが。淑女教育の一環って凄いですね、役に立ちましたよ。


媚薬の効果がふんわりと体温と共に上がる感じがしました。