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変化する辺境

パーティの招待

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団長のお嫁様から…
『婚約者は、他人行儀過ぎて哀しいわ。』

メイレス様、周りから固めていますね。見習わせていただきます!

私の愛しているサディスアス様のお側にいるためには、戦略が必要です。
まだ、部下としてしか認められておりませんから!


好みから、調べて回りから埋めていきましょう。

『逃げられないようにして、仕留めるのが基本です。』

この可愛いお顔が、そう言葉が発せられたのには軽く衝撃ですね。
「メイ?聞いているの。」

おっと、お仕事です。集中しませんと。
「ドレスですか?女性のドレスを、お着せした事はあっても。着た経験はありません。」

「あら、そう。メイの所作は綺麗ですけどドレスを着た時のものではないかしら。」
「見よう見真似です。」

そもそも、私の出身は男爵だったか?うろ覚えです。
母は、小さい頃に亡くなりその後は父と2人きりでした。ロクな男ではなかったです。
成人していない私が働き、その給金を奪おうとする人ですから。

借金奴隷としてここにいるのは、前のお屋敷でのいざこざですよ。
さて、なぜそんな話になったかというと。

「隣の領地でパーティ、私もですか?」

「私も招待状が届いたのよ。」

隣の領地が栄えた今となっては、やっかみも増える。
(護衛要員か、なるほど。)

そうした経緯で、私の仕事に淑女教育<メイド版>になりました。


令嬢として振る舞うより、メイレス様の側にいておかしくない振る舞いを身につける。
なかなかに、大変です。


でしゃばり過ぎても、メイレス様の評価に傷がつく。
力を入れて指導してくださってます。

違う疲れがありますね。

「基本はおさらいするくらいで、できていますわ。」

「メイドの仕事との違いを理解していくの近道かしら?」
「そうね、主人の動きを邪魔しないのがメイドなら側人は、先んじて動くことも時には必要よ。」


こうして、パーティの準備をする立場のメイド。
今回は、ドレスを着ての参加になります。

準備をお任せするのは、奇妙な心持ちです。

勉強にもなりますが、ドレスでの動きは考えなくてはいけませんね。


ドレスは女の武器と言いますが、実際に防具になる訳ではないですから。
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