【完結・R18】メイドは夜の仕事でお疲れです。本命は、執事長ですがなかなか関係に持ち込めません！

変化する辺境

長会議

「まさかここまで、なあ。」

長く、内容のない話が続いていましたが要件はあるようで。

「飲み会ですか。」

長会議と言っていますが、ここの新しくできた建物の上層階にお酒が並べられている棚があり。
遊興室で団長様が、お酒を飲みたいそうです。

他の人の目がある町で飲むわけには行かなくなったため、ご主人の心遣いで作られた憩いの場所。

「そうだ！飲まなきゃ、やってられんっ」
「私は構わないのですが。ジュディアン様が居ないと参加できません」

婚約者様がいらっしゃる騎士団長さまと2人では世間体も悪い。
(それもありますが、とても怖い。)

思い出すのは、招待されたお客人をお迎えした時。
最初にご挨拶した時の値踏みされている、一瞬の視線。
可愛い方で、他の使用人にも優しげな方。

貴族としてとても頼り甲斐のある方とお見受けしました。
そして、私は今後、団長様と2人っきりになる事態を避けます！
悋気は女を変えますから。

「ジュディアン様に、お伺いしてきましょうか？」

そろそろ、文官達のところに報告に行く。団長様への確認事項を終え、
お仕事中の騎士の方に目礼して、部屋を退出しました。


仕事中でも、想い人に会いに行けるのは嬉しいです。許可は簡単に得られました。



そして、その夜。

「騎士団長の許嫁様は、ご挨拶しただけなのでよくわかりませんが。」

後からの合流する方々を待つ。騎士が従僕が食事を用意しており、2人きりでありません。


お酒を注ぎながら、食事やお風呂への案内の様子を話す。
「驚いていらっしゃるようでしたが、楽しそうにしていた印象です。」


「そういうとこあったな。メイとは年齢が近かったか？」
「3つ、年上ですね。」

「まだ、子供だろ」

騎士団長様とはいくつ違うのか。親子ほど？

(胸もお尻も、学もある美人な令嬢なのに断るなんて勿体ない。)

「何考えているんだ？」
「ええ、美人で若いお嫁様を娶らない理由を」

「迫られると、な。」

屈強な騎士団長様の弱い部分らしい。過去そういったことがあったのでしょうか。
とても興味があった。