【完結・R18】メイドは夜の仕事でお疲れです。本命は、執事長ですがなかなか関係に持ち込めません！

変化する辺境

変化

時は流れ、人が増えた。

まず、騎士。
この辺境が栄えるにつれ、ここで武勲を挙げられると集まった人々。

貴族家の3男以下の方が多いですね。
家での役目もなく、腕っ節で暮らしていくしかない。一旗あげられそうだと賑やかです。

今、発展途中のここでなら、取り上げられると見込んでだろう。
幅広く受け入れていますが、騎士団長様が大変ですね。


騎士寮としていたところと別に、大きい建物を建造中です。
私の仕事は食事の準備とそれらを手伝う女性達と働きます。彼女らへの指示もします。

私が古くからいると言われましたが、年上の方と同年代の中で慣れませんね。まあ以前いたところも仲の良いメイドは少なかった。


近くの街への道が整備され、仕事を探している特別な技能を持たない女性が増えました。

基本、3女以下や未亡人。
お婆様方が多かったのですが、このメンバーなら力仕事も頼めそうですね。

それをまとめるのが、私の仕事になりました。

メイドが、メイド長に。
初期から居たからと言う理由ですので、そのうち優秀な方と交代になるでしょう。
私、まだ借金奴隷ですから。お給料が上がったので3年程のんびり働けば返せるくらいらしい。

「貴女は優秀ですので、そのまま働いて欲しいです。」

執事長のジュディアン様に！私は貴方様に仕えたいのですが？
まずは、順番に借金返済ですね。


他にも騎士ではなく従僕として、文字を書けるので文官見習いにと希望者を雇い入れが進み…


「まだまだアアアア！」
「そこ、遅れてるぞっ」

騎士2人もお忙しそうです。



私ものんびりしてられません。

この危険な辺境に、貴族の子女がいらっしゃいました。
貴族様に送り込まれてきたのでしょうが、ここは辺境ですよ？

贅沢なドレスでいらしてる時点で、ため息しか出ません。


ほとんどが、領主でありご主人様を目当てに妻の座を狙っていらっしゃる。
まだ慣れていない女性達に、メイドの仕事は難しい。

「わたくしにこんな物を出すの？！責任者を出しなさいっ」

特に、わがままお嬢様ですと。『無理です。』とは言えない。

「申し訳ありません」

こうして頭を下げるのも、私の役目です。




そして、女性達へのフォローもですね。

「魔獣だと思いましょう」

あら面白いお顔。

「刺激しないよう観察、動きがを見て慎重に行動。助けを呼ぶ。分かりましたか？」

この辺境で生きていた方達なら、できて当たり前です。
でないと命が危ないのですから。

笑いがおこり、皆、笑顔になりました。


「はい！」

いい空気になりましたね。


坊っちゃま(領主様であり、ご主人様。)狙いの方々。

ここまでの移動に、慣れない地で物もない。気が立っていらっしゃるんでしょうが
それではここでやってけませんよ？