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【アズマール国】最果ての辺境にて
狩人ギルド
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この辺境の地にも、組織の出張所が立った。
商人が店を構え、人が来るようになるとここを拠点にして森の恵みを取りに行く。
元々、食べ物に困った領民が森に入ることもあったが、浅瀬でさえ危険だ。
そこで、頼れるのが≪狩人ギルド≫の狩人達だ。領地に滞在する狩人も増えている。
それによって、安全性が上がり、森から収穫物を得る事で経済が回るんだそうだ。
私の以前居た場所でも、魔獣は脅威だった。この地は森に近く、高い塀などなかったからなあ。
(ここまで、変わるものだな)
高い塀の上では、自警団として領民が配置に着いているのが見える。
それとは違い、狩人は森から放たれる危険な魔獣を森へ入って狩るのが仕事だ。
ランク分けされており、最初は手伝いのような仕事をする。
狩人への依頼は、魔獣の討伐が主だった仕事という印象がある。
魔獣と魔物を明確に分けているとしているが、まだ私は分けられるほど知識はない。
教本には…
『獣の形をとるのが、魔物である。獣の姿で魔を纏うのが魔獣だ。』
「どう違うのか、分からないわ。」
図鑑を見て覚えるしか無いのか、勉強中よ。
私が得たい知識は、食べられる植物の事。
魔獣や魔物に襲われた際の対抗力として弓矢は使うが、私は後衛で守られてなければ使えない初心者だ。
無理をするつもりはないが、辺境での暮らしに食べ物と薬効成分のある植物などは重要で学んでおきたい。
薬効成分のある植物を採取して、物々交換で金銭を得ていたが辺境で買い叩かれていた過去。
その改善をしたのが、ご主人様だ。
最近でもお若いからと甘くみてやってきた貴族が、しおしおと帰るのは胸がスッとする。
知ってはいたが、貴族というものはメイドの扱いが悪いものも多い。
殴られたり、連れ込まれる心配がないだけ良い職場ですね。
能力を上げようとするれば自ずと、もっとこの地に馴染めるでしょう。
今は特に、お泊まりいただくお客様は領主の屋敷にいらっしゃらないため時間ができた。
新しく建った宿で、泊まってお金を落としてもらっているのだとか。
歓待相手ではない扱いでもあるが、大人数を受け入れるにはそちらのが好都合。
しかし、「領主の屋敷に泊まっていただくお客様を迎える準備をしなくては。」
そいあの方が言うからには、メイドとして尽力しなければ!
そしてあわよくば、褒めていただく。ご褒美でお情けをいただけたら上々。
下心もありますが、
今日は、狩人ギルドで聞いた報告を持って執事長の元へ。
私の足取りは軽かったのでした。
商人が店を構え、人が来るようになるとここを拠点にして森の恵みを取りに行く。
元々、食べ物に困った領民が森に入ることもあったが、浅瀬でさえ危険だ。
そこで、頼れるのが≪狩人ギルド≫の狩人達だ。領地に滞在する狩人も増えている。
それによって、安全性が上がり、森から収穫物を得る事で経済が回るんだそうだ。
私の以前居た場所でも、魔獣は脅威だった。この地は森に近く、高い塀などなかったからなあ。
(ここまで、変わるものだな)
高い塀の上では、自警団として領民が配置に着いているのが見える。
それとは違い、狩人は森から放たれる危険な魔獣を森へ入って狩るのが仕事だ。
ランク分けされており、最初は手伝いのような仕事をする。
狩人への依頼は、魔獣の討伐が主だった仕事という印象がある。
魔獣と魔物を明確に分けているとしているが、まだ私は分けられるほど知識はない。
教本には…
『獣の形をとるのが、魔物である。獣の姿で魔を纏うのが魔獣だ。』
「どう違うのか、分からないわ。」
図鑑を見て覚えるしか無いのか、勉強中よ。
私が得たい知識は、食べられる植物の事。
魔獣や魔物に襲われた際の対抗力として弓矢は使うが、私は後衛で守られてなければ使えない初心者だ。
無理をするつもりはないが、辺境での暮らしに食べ物と薬効成分のある植物などは重要で学んでおきたい。
薬効成分のある植物を採取して、物々交換で金銭を得ていたが辺境で買い叩かれていた過去。
その改善をしたのが、ご主人様だ。
最近でもお若いからと甘くみてやってきた貴族が、しおしおと帰るのは胸がスッとする。
知ってはいたが、貴族というものはメイドの扱いが悪いものも多い。
殴られたり、連れ込まれる心配がないだけ良い職場ですね。
能力を上げようとするれば自ずと、もっとこの地に馴染めるでしょう。
今は特に、お泊まりいただくお客様は領主の屋敷にいらっしゃらないため時間ができた。
新しく建った宿で、泊まってお金を落としてもらっているのだとか。
歓待相手ではない扱いでもあるが、大人数を受け入れるにはそちらのが好都合。
しかし、「領主の屋敷に泊まっていただくお客様を迎える準備をしなくては。」
そいあの方が言うからには、メイドとして尽力しなければ!
そしてあわよくば、褒めていただく。ご褒美でお情けをいただけたら上々。
下心もありますが、
今日は、狩人ギルドで聞いた報告を持って執事長の元へ。
私の足取りは軽かったのでした。
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