【完結・R18】メイドは夜の仕事でお疲れです。本命は、執事長ですがなかなか関係に持ち込めません！

執事長

「ただいま戻りました。」

当然のように起きていたのは知っていた

未明の時間でもピシリとした様子に、いつ寝ているのか疑問に思う。

ちゃんと休んでいるのかきいても当然だと答えがくるだろう。
(いつ寝ているのかは教えてくれないのだろうな)

わかったら夜這いくらいしに行くのに。
それを見越されている可能性もあった。

準備、手回しが

私をメイドとして雇う太鼓判を押してくださった。
部下として使えると見込んでくれたらしい。

借金奴隷として、難のある私は安いだろうが信頼という点には疑問が残っただろう。
その下調べもできていたらしいが。

エイが調べたらしい。騎士の仕事に入るかは疑問だけど。
私の知らない事実も調べられていて、感心したものだ。

「ご苦労。昼まで休みなさい。」
私の直属の上司。執事長を務めている。

老齢の男性だ。
引退のため、若様について辺境にいる、

この人に関係を持ちかけてみるも…
「一緒に寝てはいただけませんか？」

表情で断られてしまった。あまり変化はないお顔の筈が、否定の意味がよくわかる。
変な冗談と捉えられているか、雇用関係故か。うまくいってはいない。

かっこいい、冷たいと言われることの多いけど。
仕事がやれていれば文句もない。厳しいという評価もわかるが、とても働きやすい。

早々に諦めて、引き際だ。退室した。
「ハア。素敵。」

二の足を踏まれている？まあ、年上過ぎるって部分よね。

とにかく、アプローチは続けよう。
仕事をしっかりやるタイプは嫌っていないでしょうから、

「頑張って働きましょ。」

まずは、しっかり休息を取ろうと自室へ寝に戻って行く。
絶対、あの人のベッドの中におさまってやる。そうするための作戦を考えながら。

疲れもあってぐっすり眠れた。