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本編
夕食の前に
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ふにゃっとした身体で、ベッドの上に寝かされていたセリは半分覚醒した。
部屋の中で声が聞こえるからだ。
「そろそろ支度しねえと」
「セリを見せたくない」
「にしたって、女の支度は時間かかるだろ?」
何の話か意識を浮上させる。
男の声、ロードとカナンのものだと分かった。
どうしたんだろう?回らない頭で当たるを見回すと
窓の外は夕暮れ、日が傾いている。
ベッドのある部屋の続きの間、そこに2人はいるのだろう。
ここにいる前の出来事を思い出してボッ!と体温が上がったものの
支度をしなければならないとわかり、バスローブを羽織って
部屋を移動した。
そこにはやはり、2人がいた。
ロードがソファに座り、立ったままのカナンの後ろにはメイドさんが2人。
たぶん、私の支度を手伝ってくれる人だろう。
商業ギルドの翁(おう)と言われるお爺ちゃんから夕食の招待を受けているのだ。
ドレスアップする。
ドレスは用意してもらい、久々にドレス姿となる予定が、押している!
「ごめんなさい、お待たせして!」と
風呂上りでははく、事後の雰囲気を纏ってしまっているセリの登場だった。
若いメイドさんを照れさてしまう。
もう1人はプロ意識で無反応を装ってくれた。
それが分かってしまうのが、悲しいセリだった(苦笑)
カナンの方もなんとなく視線を逸らす。
それをまるっと無視して
ロードがセリをソファへエスコートした。
「俺がドレスを用意できれば良かったんだが」
それは無理だろう。既製品だとサイズも違うし日にちが足りない。
ロードはフルオーダーするつもりでいる。
もちろん、自分の色でセリを自慢したい。
しかし見せたくない
以前借りたものと思っているが、新しく作らせたものだ。
翁に気に入られているが甘え過ぎないよう気を付けているセリだが。
「新しくデザインを作りたい職人がいて」
「以前のドレスは貸してサイズが変わってしまった」
「今あるこっちを着てくれないか?セリが着たところが見たいなあ」
歳を経た相手に勝てないこともある。
カナンが遠慮がちに、「チョット匂いが…」と言葉を濁したのに
「しっかりマーキングしたからな?」
ロードがドヤ顔で言い放った。
セリは頭痛を覚えたが、
『エアウォッシュ』魔法で消臭だ。
ニオイは消えたが
ヤった事は消えない。
早々に立ち直ったセリは
メイドさんをこれ以上待たせたくなかったので、
部屋を移動して準備にかかろうとした。
しかし、ロードに阻まれる。
「離れたくない!」
ここで着替えれば良いと言われるが、
「男性の前できがえさせるのは…」メイドさんが流石に渋った。
部屋を出てもらうのは無理そうだ。
のでロードに
部屋のあったパーテーション(仕切り)を動かしてもらった。
双方の言い分は守られたが
時間がギリギリだ。
深い青色のドレスはラピスラズリのように
キラキラと光が
ダイヤモンドの借り物だ。
値段を聴くのが怖いので、ありがたく借りている。
化粧もドレスの色を意識した青色で
輝く夜空を写したようだった。
本職の人がやるとすごく化けられるなあと
セリが感心する間、
ロードが手をとり「綺麗だ」と接吻を落とした。
様になっている
とセリは思ったのを顔に出さず、ニッコリ「ありがとう」と余裕のある
言葉を返した。
カナンがロードを引っ張り、礼装に着替えるようだ。
メイドさんに「お茶いかがでしょう?」と聞かれたので
お願いし、その時一緒に話休憩しようと決めた。
部屋の中で声が聞こえるからだ。
「そろそろ支度しねえと」
「セリを見せたくない」
「にしたって、女の支度は時間かかるだろ?」
何の話か意識を浮上させる。
男の声、ロードとカナンのものだと分かった。
どうしたんだろう?回らない頭で当たるを見回すと
窓の外は夕暮れ、日が傾いている。
ベッドのある部屋の続きの間、そこに2人はいるのだろう。
ここにいる前の出来事を思い出してボッ!と体温が上がったものの
支度をしなければならないとわかり、バスローブを羽織って
部屋を移動した。
そこにはやはり、2人がいた。
ロードがソファに座り、立ったままのカナンの後ろにはメイドさんが2人。
たぶん、私の支度を手伝ってくれる人だろう。
商業ギルドの翁(おう)と言われるお爺ちゃんから夕食の招待を受けているのだ。
ドレスアップする。
ドレスは用意してもらい、久々にドレス姿となる予定が、押している!
「ごめんなさい、お待たせして!」と
風呂上りでははく、事後の雰囲気を纏ってしまっているセリの登場だった。
若いメイドさんを照れさてしまう。
もう1人はプロ意識で無反応を装ってくれた。
それが分かってしまうのが、悲しいセリだった(苦笑)
カナンの方もなんとなく視線を逸らす。
それをまるっと無視して
ロードがセリをソファへエスコートした。
「俺がドレスを用意できれば良かったんだが」
それは無理だろう。既製品だとサイズも違うし日にちが足りない。
ロードはフルオーダーするつもりでいる。
もちろん、自分の色でセリを自慢したい。
しかし見せたくない
以前借りたものと思っているが、新しく作らせたものだ。
翁に気に入られているが甘え過ぎないよう気を付けているセリだが。
「新しくデザインを作りたい職人がいて」
「以前のドレスは貸してサイズが変わってしまった」
「今あるこっちを着てくれないか?セリが着たところが見たいなあ」
歳を経た相手に勝てないこともある。
カナンが遠慮がちに、「チョット匂いが…」と言葉を濁したのに
「しっかりマーキングしたからな?」
ロードがドヤ顔で言い放った。
セリは頭痛を覚えたが、
『エアウォッシュ』魔法で消臭だ。
ニオイは消えたが
ヤった事は消えない。
早々に立ち直ったセリは
メイドさんをこれ以上待たせたくなかったので、
部屋を移動して準備にかかろうとした。
しかし、ロードに阻まれる。
「離れたくない!」
ここで着替えれば良いと言われるが、
「男性の前できがえさせるのは…」メイドさんが流石に渋った。
部屋を出てもらうのは無理そうだ。
のでロードに
部屋のあったパーテーション(仕切り)を動かしてもらった。
双方の言い分は守られたが
時間がギリギリだ。
深い青色のドレスはラピスラズリのように
キラキラと光が
ダイヤモンドの借り物だ。
値段を聴くのが怖いので、ありがたく借りている。
化粧もドレスの色を意識した青色で
輝く夜空を写したようだった。
本職の人がやるとすごく化けられるなあと
セリが感心する間、
ロードが手をとり「綺麗だ」と接吻を落とした。
様になっている
とセリは思ったのを顔に出さず、ニッコリ「ありがとう」と余裕のある
言葉を返した。
カナンがロードを引っ張り、礼装に着替えるようだ。
メイドさんに「お茶いかがでしょう?」と聞かれたので
お願いし、その時一緒に話休憩しようと決めた。
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