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ヒールの音が響くわ
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コツコツ…
石造りの廊は体温を奪い、音をこだましている。
私は、こんな牢とは無縁な生活をしている。
貴族の牢とは、ほとんど個室で軟禁状態の事を言う。
こういう所は、歴史的な物でほぼ実用敵に使われない。
しかし、今回は違った。
ここにいるのは2人。
他に犯罪者がいないわけではなく、別の場所に牢がある。
男女に分けられ、少し離れた場所に収監されていた。
罪人であるが、高貴な身の上の男と
その男を唆した危険な女。
もっと豪華な牢に入れられるはずの身分は剥奪され、
粗末な服に、手錠がかけられる。
魔封じは、この牢の柵に施されていからだろう。それほど歴史ある
王城の一角、その地下に位置する場所。
王位継承を剥奪された、元王家の男の苦悶の唸り声が聞こえる。
「ご機嫌いかが?愛しの王子様。」
私に呪いまでかけた滑稽な男が、いた。
石造りの廊は体温を奪い、音をこだましている。
私は、こんな牢とは無縁な生活をしている。
貴族の牢とは、ほとんど個室で軟禁状態の事を言う。
こういう所は、歴史的な物でほぼ実用敵に使われない。
しかし、今回は違った。
ここにいるのは2人。
他に犯罪者がいないわけではなく、別の場所に牢がある。
男女に分けられ、少し離れた場所に収監されていた。
罪人であるが、高貴な身の上の男と
その男を唆した危険な女。
もっと豪華な牢に入れられるはずの身分は剥奪され、
粗末な服に、手錠がかけられる。
魔封じは、この牢の柵に施されていからだろう。それほど歴史ある
王城の一角、その地下に位置する場所。
王位継承を剥奪された、元王家の男の苦悶の唸り声が聞こえる。
「ご機嫌いかが?愛しの王子様。」
私に呪いまでかけた滑稽な男が、いた。
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