1 / 2
子爵家の清算
しおりを挟む
「あら、婚約者を盗られた成り上がりだわ。」
「どんな顔して来たのかしら?」
小鳥がさえずっているわね。
そんなものに足を止めずひと組の男女の前に立った。
「アンネローズ!」
男は、女の手を外そうとしたけど離れなかった。
「あら、もう婚約者の元へ行ってしまうの?私達、愛し合っているのに。」
堂々と私の婚約者に言っている女は侯爵家の令嬢。
私が相手をするのは分が悪い。
「いいえ、そのままで構いません。婚約破棄ですもの」
婚約者は驚くけど、侯爵令嬢は二マリと嫌な笑顔だ。
「アンネ?そんな」
「わかってくれたのね?私達の愛を!」
「興味ありません。違約金を払ってもらいます。」
「お金じゃないわ!」
「お2人にですよ。契約違反にうちが何もしないって。
そんな契約にしていると思いますの?」
うちが商家上がりなのは知っているでしょう。あ、その顔地が出ている。
「なんで私も入っているのよ!」
「あら、泥棒に支払わない権利があるとお思いで?
婚約者を誘惑、この結果に片棒を担いだあなたにも
払っていただくものがありますのよ。」
「そんなの、知らないわ。」
「あなたは知らなくても、支払い義務は発生するの。
貴族ですもの。
責任と結果は、重要ですわよね?」
そう、婚約破棄の事実が噂に回ったけど、その侯爵令嬢の事が大半だった。
「どんな顔して来たのかしら?」
小鳥がさえずっているわね。
そんなものに足を止めずひと組の男女の前に立った。
「アンネローズ!」
男は、女の手を外そうとしたけど離れなかった。
「あら、もう婚約者の元へ行ってしまうの?私達、愛し合っているのに。」
堂々と私の婚約者に言っている女は侯爵家の令嬢。
私が相手をするのは分が悪い。
「いいえ、そのままで構いません。婚約破棄ですもの」
婚約者は驚くけど、侯爵令嬢は二マリと嫌な笑顔だ。
「アンネ?そんな」
「わかってくれたのね?私達の愛を!」
「興味ありません。違約金を払ってもらいます。」
「お金じゃないわ!」
「お2人にですよ。契約違反にうちが何もしないって。
そんな契約にしていると思いますの?」
うちが商家上がりなのは知っているでしょう。あ、その顔地が出ている。
「なんで私も入っているのよ!」
「あら、泥棒に支払わない権利があるとお思いで?
婚約者を誘惑、この結果に片棒を担いだあなたにも
払っていただくものがありますのよ。」
「そんなの、知らないわ。」
「あなたは知らなくても、支払い義務は発生するの。
貴族ですもの。
責任と結果は、重要ですわよね?」
そう、婚約破棄の事実が噂に回ったけど、その侯爵令嬢の事が大半だった。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
令嬢が婚約破棄をした数年後、ひとつの和平が成立しました。
夢草 蝶
恋愛
公爵の妹・フューシャの目の前に、婚約者の恋人が現れ、フューシャは婚約破棄を決意する。
そして、婚約破棄をして一週間も経たないうちに、とある人物が突撃してきた。
【完結】君だけを愛してると告げてきた婚約者が浮気してたのでざまぁすることにした
雪井しい
恋愛
ロミオンのところに婚約者ジュリエラレッタの死の知らせが届いた。駆けつけた場所で想定外なことが起こり始める。
【ロミジュリをパロってます。どうか寛大な心でお読みください】
※カクヨム、ベリーズカフェでも公開中
見た目普通の侯爵令嬢のよくある婚約破棄のお話ですわ。
しゃち子
恋愛
侯爵令嬢コールディ・ノースティンはなんでも欲しがる妹にうんざりしていた。ドレスやリボンはわかるけど、今度は婚約者を欲しいって、何それ!
平凡な侯爵令嬢の努力はみのるのか?見た目普通な令嬢の婚約破棄から始まる物語。
10年前の婚約破棄を取り消すことはできますか?
岡暁舟
恋愛
「フラン。私はあれから大人になった。あの時はまだ若かったから……君のことを一番に考えていなかった。もう一度やり直さないか?」
10年前、婚約破棄を突きつけて辺境送りにさせた張本人が訪ねてきました。私の答えは……そんなの初めから決まっていますね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる