【完結】竜人と女冒険者は、ハネムーン旅行に行くようですよ！

セリの帰郷と旅

12-王族お断り

「よくぞ来た！冒険者よ」
「観光客だ」

ロードが直ぐ、話の腰を折った。でも事実である。入国も旅行客になっていた。

部屋に待ち受けていたのは、予想通り金ピカ。
意外な仰ぎ要員のお姉さま方に迎えられた。涼しいけど落ち着かないやつ。

専門職で格好が統一されていた。異国情緒？

とりあえずの挨拶も、無礼と一刀両断せずおおらかに話す。しかしこちらは、依頼を受ける気がないことを伝える。

「ハネムーン中だ」

だが、ただ断りにきたわけじゃない。条件をつけるけど、それで良ければ
交渉に応じる。案内人から紹介と状況を端的に説明。

「出歩くのが大変そうでございました。」
「事実だが、気は乗らない。」

交渉の始まりですか？ある程度条件を出されて、それに乗るのが建設的。

王族がこれをしてくれたから、お礼に魔法を使った。それを流布して他は断ると知らしめて欲しい。

「他に求めるものはないか？」
「そうだ、観光は？」

カナンはVIPの賭博、宿泊先のランクアップと食事。海を見ながら、食欲を満たせる。
セリは、グリーンガーデンと呼ばれる観光名所の招待。

「バックヤードも見ていただけると良いかと」

案内人付き。

「魔法を使って欲しいのはそこだ。部屋ならば氷は魔導具でなんとかなるのだがなあ」

買い占めしている予感。その交換条件で決定した。

「んー、帰るか」

新しい部屋に。2人と1人部屋。セリはカナンにそっと伝える。

「綺麗なお姉さん呼んでも気にしないからね？」
「オレが、気にしまーす」

おとなしく、賭博でぱーっと遊ぶって。

明日に、案内人が来て連れて行ってくれる約束をして分かれた。場所はグリーンガーデンで昼前には終わるって。

部屋で休む。

「これで、話しかけられる事は減るかな？」
「まあ、街を出る選択がある。」

ここに居なきゃいけない訳じゃないし。遊びに来ていて、仕事しろって言われたらしかも今後の縁もない人。

「それも良いね」

「宝石は？」
「木彫りで気になる物があれば欲しいかな」

「宝石に花。実は、特に欲しい訳じゃない。」
「何が欲しいかな？」

2人でベッドで睦合う。


夕食には遅れず出てこれた。
「ドレスコードあるんだね」

「綺麗だ」
「ありがとう、素敵だね」

ラフさもあるが、良い生地だ

「香り、べったりだぞー」
「近づくなって

宝石、真珠
黄色の石、

「シュルトに持たされた～」

似合うし、流石と言いたい出来上がり。

「髪を撫で付けておっけー」
「近い」

ロードが2人の間に入り、食事の場所へ。

「たらふく食えるな！」
「海の幸ー」

カナンもセリも喜ぶ、ロードが珍しい物を教えてくれる。

「この肉も海で獲れてるらしい」
「へえ、すごいね」

お腹いっぱい食べれました。