【完結】竜人と女冒険者は、ハネムーン旅行に行くようですよ!

BBやっこ

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セリの帰郷と旅

8-次の予定

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3日後

「貴族から苦情が来たぞ~」

宿泊先カナンがやってきていた。そろそろ、まだ泊まるか?話していた矢先だ。

「ま、それだけだ。」

金銭要求、訴える事もなく苦情だけで手を打ったらしい。
セリは内心、驚くがロードは当然とばかりに言った。

「利子だからな。」
「払って当然?」

くすくすっとセリが笑う姿に、憂いは無かった。

「仲良さそうでー、熱いわ~」

宿泊先を出て、カフェでシュルトとも合流する。予定を立てよう。

「貴族に目をつけられたなら、ほとぼり冷めるまで何処か行く?」
「出た方が楽だろ~、この依頼受けないか?」

「依頼、か」

ハネムーンに、仕事は無粋だけど便利な点もある。

「でも移動が楽だぞ」

シュルトの知り合いの商人の馬車に乗って行く、転移陣が使えるため申請の時間が取られない。

「後は、氷だな?」
「ロードの魔法が目当てって事?」

暑い国で、食品の移動は神経質なくらいに管理しないと。無駄にしてしまう。

「3人乗せて、祝いに<蜜月用の宿泊先>付きご案内~」
「良ければって話ヨ、断ってもダイジョウブ。」

しかも、急な依頼とかではなく。好意も入って双方に良ければって話。

商人としての知識にツガイを得て、すぐだと言えば理解されるそうだ。何をそているか、想像されるかもしれないが。

そこら辺の新婚カップルなら、同じような事をしている。そんな思考を隅にやっている間に2人ともう1人になってしまうカナンは?

「2人をほっといて、オレはギャンブルしてはしゃぐもんね!」

やりたい事はあるらしい。行き先は、観光地となっていてお金が舞うようにギャンブルの場として有名な地。


3人で南へ、その準備に掛かる。出発は急だが明日の朝。もう昼過ぎた。

「南国用のポーション、肌ケア用品」
「ドレス!」

ロードが買い足そうとするのを止める。
「涼しいのはあるよ」

現地調達という事にして、買い物欲を抑えてもらう。

「宝石は?」
「南国の宝石って、何があるかな?」

装飾品に悩むが、流行とか分からないし向こうで探してみよう。
依頼で行った事はあるけど、買い物に出た覚えはない。

バザールには行ったか。食糧調達だったけど。

「観光リゾート地だし、色々売ってでしょ~」

荷物はまだ嵩張るほどじゃない。

つい、売れそうなポーションを用意してしまうのは。自分のためと言いつつ、商売も視野に入れてしまう。薬師なので。

使うタイミングは来ない気がする?まずは、宿で籠るかなー。

(それ用の品を入れてくか)

夜は、そう遅くならないうちに眠った。シュルト紹介の宿で、隣の部屋でカナンが寝るので静かにね?
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