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育った街へ
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「いい子にしててね?」
あまり動かない性質の蜥蜴の世話を自室でするセリ。
見つけた場所の窓近く、文机を開いて置いてある。
景色を楽しむかは分からないけど、部屋の中を動いても構わない。
服は閉まってあるし、ものも少ない。
逃げてしまうと寂しいけど、閉じ込めておくのも忍びない。
『飲み水を満たしておく事、その器にはクズ魔石を入れる。』
と決め、ほぼ放置だ。
特徴や観察はするけど、同居人ができた気分だ。
鑑賞用と言われても納得の綺麗な鱗も素敵。
水を入れると、部屋に居たロードが呟いた。
「セリの部屋にか。」
難色を示している。まだ危険かもしれない蜥蜴がいるのは心配?
基本、ロードの部屋で過ごしているので、問題無いと思うセリだが。
出かける準備も終え、扉を出れば2階かホールが見える。
階段はYの字に玄関の方へ伸びているが、2階中央の大きな部屋は
ロードの私室になっている。
この屋敷は、元貴族の邸宅予定だったそうだから
大人数で会食する用の部屋なったんだろうか?
ベッドや作業机、暖炉に広々で
風呂の部屋まで作ったらしい。ロードのこだわりが詰まっている。
そこにお邪魔しているわけで。
まあイロイロとね?大人の男女で、好き合っているので。
ぎゅうと抱きしめて、甘える仕草に自分も絆されているのを実感する。
出かける準備万端でも、つい足が進まない。
「イチャイチャするのは良いケド、出かけるんじゃなかった?」
階下からシュルトの声をかけられた。
「馬車を呼んだから、急がないと!」
残念と語る眉毛の下がり具合だけど、
多分計算してる表情だ。あまり表現が豊かなタイプじゃないロードの
一面もわかるようになってきた。
「行ってきます」
シュルトに声をかけて、2人で馬車に乗り込む。
エスコート付きなのは、まだ照れる。
今回王都へ向かうのは薬師の情報を確認するためだ。
薬師の登録をして活動している薬師に、情報は開かれている。
商業ギルドで扱っていて、規模は町では違うけど。
王都は書庫や薬師の研究所、書物の扱いもある充実ぶりらしい。
小さな町ではない事もあるけど、
セリの住んでいた街には小さいながらも使い勝手が良かった。
情報の受付、書物の取り寄せなど便利に利用できて、
規模が大きい所に行くのはちょっとワクワクする。
馬車に乗り、ロードもラフな格好でついて来てくれるのも心強い。
馬車にお任せで道に迷いはしないが、一応追っ手を警戒中だ。
念には念を。フードを被り、商業ギルドへ。
薬師ギルドもあるけど、情報を扱うのでここだ。
疫病の発生や、病気の解明治療方法の信用できる情報伝達のためだ。
冒険者ギルドとも関わりがある。
作った薬、ポーションなどの納品先。その素材のための依頼を優先させるなど
互いに協力の体制がある。
セリは冒険者と薬師の両方を登録しているため、その証明がされる。
信用問題なので、作れる物や卸ている品も知られるわけで。
「是非ここでもハーブティを!」
「トラブル中なので、知人を通してだけ卸しています。」
面倒なので断った。さっさと調べ物をしてロードを待たせたくないのだけど。
「ギルド長がお会いになりたいと…」
(呼び出しか。)
こちらは用がないんだけど。
とは言えず、案内の人について行った。
あまり動かない性質の蜥蜴の世話を自室でするセリ。
見つけた場所の窓近く、文机を開いて置いてある。
景色を楽しむかは分からないけど、部屋の中を動いても構わない。
服は閉まってあるし、ものも少ない。
逃げてしまうと寂しいけど、閉じ込めておくのも忍びない。
『飲み水を満たしておく事、その器にはクズ魔石を入れる。』
と決め、ほぼ放置だ。
特徴や観察はするけど、同居人ができた気分だ。
鑑賞用と言われても納得の綺麗な鱗も素敵。
水を入れると、部屋に居たロードが呟いた。
「セリの部屋にか。」
難色を示している。まだ危険かもしれない蜥蜴がいるのは心配?
基本、ロードの部屋で過ごしているので、問題無いと思うセリだが。
出かける準備も終え、扉を出れば2階かホールが見える。
階段はYの字に玄関の方へ伸びているが、2階中央の大きな部屋は
ロードの私室になっている。
この屋敷は、元貴族の邸宅予定だったそうだから
大人数で会食する用の部屋なったんだろうか?
ベッドや作業机、暖炉に広々で
風呂の部屋まで作ったらしい。ロードのこだわりが詰まっている。
そこにお邪魔しているわけで。
まあイロイロとね?大人の男女で、好き合っているので。
ぎゅうと抱きしめて、甘える仕草に自分も絆されているのを実感する。
出かける準備万端でも、つい足が進まない。
「イチャイチャするのは良いケド、出かけるんじゃなかった?」
階下からシュルトの声をかけられた。
「馬車を呼んだから、急がないと!」
残念と語る眉毛の下がり具合だけど、
多分計算してる表情だ。あまり表現が豊かなタイプじゃないロードの
一面もわかるようになってきた。
「行ってきます」
シュルトに声をかけて、2人で馬車に乗り込む。
エスコート付きなのは、まだ照れる。
今回王都へ向かうのは薬師の情報を確認するためだ。
薬師の登録をして活動している薬師に、情報は開かれている。
商業ギルドで扱っていて、規模は町では違うけど。
王都は書庫や薬師の研究所、書物の扱いもある充実ぶりらしい。
小さな町ではない事もあるけど、
セリの住んでいた街には小さいながらも使い勝手が良かった。
情報の受付、書物の取り寄せなど便利に利用できて、
規模が大きい所に行くのはちょっとワクワクする。
馬車に乗り、ロードもラフな格好でついて来てくれるのも心強い。
馬車にお任せで道に迷いはしないが、一応追っ手を警戒中だ。
念には念を。フードを被り、商業ギルドへ。
薬師ギルドもあるけど、情報を扱うのでここだ。
疫病の発生や、病気の解明治療方法の信用できる情報伝達のためだ。
冒険者ギルドとも関わりがある。
作った薬、ポーションなどの納品先。その素材のための依頼を優先させるなど
互いに協力の体制がある。
セリは冒険者と薬師の両方を登録しているため、その証明がされる。
信用問題なので、作れる物や卸ている品も知られるわけで。
「是非ここでもハーブティを!」
「トラブル中なので、知人を通してだけ卸しています。」
面倒なので断った。さっさと調べ物をしてロードを待たせたくないのだけど。
「ギルド長がお会いになりたいと…」
(呼び出しか。)
こちらは用がないんだけど。
とは言えず、案内の人について行った。
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