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「へー。薬師の資格を持ってるんだ?」
「中級ポーションなら作れます。変わり種のものも。」
まずは小手調べのキースとの会話。
3つ目のスッとするハーブティーは、好みが分かれるので
ティーカップに紅茶も出した。
丁寧な所作というものを思い出して淹れる。
セリは、用意していた疑問を切り出した
「不思議なんですよね
だいたい女がリーダーの紹介で入ると、ギスギスしません?」
女性のメンバーがいてもありがち。男だけのグループが多いがそこでもあった。
面倒だし、俺の事好きなんだろ?ってな訳ない。勘違いも甚だしい!
(意思疎通できない相手は、遮断したい。)
ソロでの活動も
馴染みができるまではそういった面倒も込みだった。
様子見で、マントで容姿を目だ立てなくしたりしてたなあ。
知り合いや仲間ができたら、そうもしなくなったけど。
威圧が足りない?ど。も弱く見られる。
まあ獣人の友人達と比べれば色々ボリュームが足りないけど。
魔力操作や後方の支援に、筋力も勇ましさも必ず必要?
その点で、冒険者に見えないセリの容姿。
ちらりと2人を伺うと
本を持っていると違和感のある筈の冒険者が、居ない。
珍しい学者タイプでも、冒険者に見えない魔術師のキースと
大物の斧が振れそうな筋力あるグスタフは、別方向だ。
しかし、仲は良さそうだ。
『竜の翼』は少数精鋭だし(5人だものね)、昔からの馴染みだとロードは言っていた。
新加入は長年なかったわけだけど。
それにしても私の、「待遇が良すぎる。」
「不満?」
「いいえ、不安。」
ここに尽きた。
セリは、なにがしかの文句がくると思っていた。例えリーダーのロードが連れて来ても。
その不満に応えられるものとは限らないけど、歩み寄れるキッカケにできると奮起しようと思っていた。
「勘違いしてるみたいだけど
君に期待してるのはロードと上手付き合う事」
(まあそっか)
「それがかなり大変と予想される。他に目もくれる暇もないくら、ね?」
(忙しいだろうから、それ以上頼まないってことか。)
「僕に何か強請りたいの?」
試す目だ。
「何か欲しかったら、まずロードに相談する。秘密にしてたら、後がこわいよ?
物理的に離してくれなくなる。」
「ふふっまあ頑張って。」
なるほど、様子見と“高見の見物”な訳ね。
それが嫌味に見えず、その高貴さから許されている様が眩しいね?
「どこかの貴族様みたいな余裕だね。」
「ん?ロードから聞いてない?」
「いいえ。特に。」
メンバーの情報は、ほぼ貰ってない。
「まあ。お楽しみでいっか?」
聴くのが怖くなったので黙ってお茶を飲むセリ。
紅茶は空になった。
「僕、もっと熱い方が好き。」
「わかった。温度には気をつける。」
“次も淹れさせてくれる”
まあ信用してるよってなわりくどい受け入れのサインだ。
合格は貰えたようだ。
グスタフはと言うと
「甘いのも食べれる」と、ひと言。
甘さより食べ応えのあるケーキサクレにした意図が分かっているようだ。
そして、甘いものが苦手ではない、と。
確かに“甘い物は好まないかも”という考えは確認したが、セリは良く作ったレシピのものを用意した。
ハーブに塩がきいたクッキーとか、ゴマを使った酒に合うもの。
甘いものを作る材料は高価になりがちで
あまり作ったことはないが、これから試したい事のひとつだ。
「甘いお菓子は作る機会が少なかったから避けたんだ、次は甘い物を作るよ。
良いキッチンがあるものねー」
「アラ、嬉しい」
焼きたての甘い物を持って、シュルトが席についた。
キッチンはシュルトこだわりの物で、一番使っているらしい。
使っても良いと言われてるので、今度甘いケーキ作りに挑戦してみよう。
「セリ」
「甘い匂い。お茶欲しーい」
ロードとカナンが2階から降りて来た。
すぐ腰を抱かれ隣に座るロードに、
お茶の用意をしているカナン。
目的のものにまっしぐら、だ
「ロードは甘いの食べれる?」この接近にもオロつかなくなったセリだ。
「食えなくないが、それほど要らないな。」
全員、甘い物はいけるんだなあ
「オレ、食うよ!オレンジはあんま好きじゃない
「犬だね?」
「狼だっつーの!」
キースのツッコミだ。
「レモンは好き」
カナンの要望に応えて、レモンケーキかな。
ロードの要望だと「全部食べる」
だもんね。
「中級ポーションなら作れます。変わり種のものも。」
まずは小手調べのキースとの会話。
3つ目のスッとするハーブティーは、好みが分かれるので
ティーカップに紅茶も出した。
丁寧な所作というものを思い出して淹れる。
セリは、用意していた疑問を切り出した
「不思議なんですよね
だいたい女がリーダーの紹介で入ると、ギスギスしません?」
女性のメンバーがいてもありがち。男だけのグループが多いがそこでもあった。
面倒だし、俺の事好きなんだろ?ってな訳ない。勘違いも甚だしい!
(意思疎通できない相手は、遮断したい。)
ソロでの活動も
馴染みができるまではそういった面倒も込みだった。
様子見で、マントで容姿を目だ立てなくしたりしてたなあ。
知り合いや仲間ができたら、そうもしなくなったけど。
威圧が足りない?ど。も弱く見られる。
まあ獣人の友人達と比べれば色々ボリュームが足りないけど。
魔力操作や後方の支援に、筋力も勇ましさも必ず必要?
その点で、冒険者に見えないセリの容姿。
ちらりと2人を伺うと
本を持っていると違和感のある筈の冒険者が、居ない。
珍しい学者タイプでも、冒険者に見えない魔術師のキースと
大物の斧が振れそうな筋力あるグスタフは、別方向だ。
しかし、仲は良さそうだ。
『竜の翼』は少数精鋭だし(5人だものね)、昔からの馴染みだとロードは言っていた。
新加入は長年なかったわけだけど。
それにしても私の、「待遇が良すぎる。」
「不満?」
「いいえ、不安。」
ここに尽きた。
セリは、なにがしかの文句がくると思っていた。例えリーダーのロードが連れて来ても。
その不満に応えられるものとは限らないけど、歩み寄れるキッカケにできると奮起しようと思っていた。
「勘違いしてるみたいだけど
君に期待してるのはロードと上手付き合う事」
(まあそっか)
「それがかなり大変と予想される。他に目もくれる暇もないくら、ね?」
(忙しいだろうから、それ以上頼まないってことか。)
「僕に何か強請りたいの?」
試す目だ。
「何か欲しかったら、まずロードに相談する。秘密にしてたら、後がこわいよ?
物理的に離してくれなくなる。」
「ふふっまあ頑張って。」
なるほど、様子見と“高見の見物”な訳ね。
それが嫌味に見えず、その高貴さから許されている様が眩しいね?
「どこかの貴族様みたいな余裕だね。」
「ん?ロードから聞いてない?」
「いいえ。特に。」
メンバーの情報は、ほぼ貰ってない。
「まあ。お楽しみでいっか?」
聴くのが怖くなったので黙ってお茶を飲むセリ。
紅茶は空になった。
「僕、もっと熱い方が好き。」
「わかった。温度には気をつける。」
“次も淹れさせてくれる”
まあ信用してるよってなわりくどい受け入れのサインだ。
合格は貰えたようだ。
グスタフはと言うと
「甘いのも食べれる」と、ひと言。
甘さより食べ応えのあるケーキサクレにした意図が分かっているようだ。
そして、甘いものが苦手ではない、と。
確かに“甘い物は好まないかも”という考えは確認したが、セリは良く作ったレシピのものを用意した。
ハーブに塩がきいたクッキーとか、ゴマを使った酒に合うもの。
甘いものを作る材料は高価になりがちで
あまり作ったことはないが、これから試したい事のひとつだ。
「甘いお菓子は作る機会が少なかったから避けたんだ、次は甘い物を作るよ。
良いキッチンがあるものねー」
「アラ、嬉しい」
焼きたての甘い物を持って、シュルトが席についた。
キッチンはシュルトこだわりの物で、一番使っているらしい。
使っても良いと言われてるので、今度甘いケーキ作りに挑戦してみよう。
「セリ」
「甘い匂い。お茶欲しーい」
ロードとカナンが2階から降りて来た。
すぐ腰を抱かれ隣に座るロードに、
お茶の用意をしているカナン。
目的のものにまっしぐら、だ
「ロードは甘いの食べれる?」この接近にもオロつかなくなったセリだ。
「食えなくないが、それほど要らないな。」
全員、甘い物はいけるんだなあ
「オレ、食うよ!オレンジはあんま好きじゃない
「犬だね?」
「狼だっつーの!」
キースのツッコミだ。
「レモンは好き」
カナンの要望に応えて、レモンケーキかな。
ロードの要望だと「全部食べる」
だもんね。
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