【完結】快気幽霊は、聞こえていない愛を囁く。

複雑怪奇が世の中の常の中に存在する。そして私は幽霊。現世を漂う、うら若き乙女。…だったもの。
そう存在してた筈。今は、歩く足もなく私の声も聞こえない様子。なぜ一人彷徨っているのか理由も忘れたけど。私にできる事といえば、少しの風を吹かせる事。魔法のある世の中において、とても些細で気のせいで済ませられる程度。
そんな私が、ある男女の会話を聞いた話。
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