【完結・7話】召喚命令があったので、ちょっと出て失踪しました。妹に命令される人生は終わり。

BBやっこ

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「魔法のようね。」
パーティの3日前に、ドレスは仕上がった。

メイクも髪も叔父様のところにいるメイドが準備してくれる。

も私付きになってくれた。


「お姫様です。」

「はいかぶり姫みたいに?

使用人のように使われた少女は、王子様と結婚する。

私は使用人とともに育ったけど、幸せだった。選べたとしても、他の道は選ばない。

浮き立つ心とは反対に、伯爵家では影が濃くなっていた。



「私が伯爵家を継ぐの。あの女は関係ない。」

「ええ、そうよ、伯爵家の血を継がない女には消えてもらえわないと。」


<伯爵との約束で、妻には伝えられていないままか。>



「妹だから?伯爵家を継ぐのは、私よ。それを使用人も男どもも?
お姉さんはどうしたって、私をダシにして近づきたいって魂胆が見え見えでっ

なんで私を誘わないのよ!」

<化粧の仕方や社交性がなってないからだろうな>

「可愛いリリスティーン、ママが第三王子との婚約を勝ち取ってくるわ。そうしたら、
姉なのに、まだ婚約者も決まらないと言えるわよ?」

「良いわねそれ。側妃ってママの友達だものすぐ決まるわ!」

<王の、伯爵の許可がいるのが当然だろう>


「でもお、あのドレスじゃ地味じゃない?」

「今回の格式ではしょうがないわよ。そのかわり、宝石はいっぱい付けましょ?」


<それ、あんた達のじゃないぞ。>
お嬢様に渡されるはずの宝石達が、ジャラジャラと遠慮なくつけられる。


最高級をあんな扱いされれば、泣きたくなるだろうなあ。宝石に同情する日がくるとは。回収物のリストに加えておこう。

配膳係とはいえ、その前でまあベラベラと話してくれる。


妨害の関わりあり。招待状を滞らせたのは伯爵夫人で、娘も知ってた。
使用人として振る舞うが、決してあなた達を敬ってはいない。


「あなた方を主人と認めません」
古参組の使用人が消えた。

中核、仕事を持つ彼が消えた後、徐々に訪れる

伯爵家は、ガラガラと崩れる時を待っていた。
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