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殿下、お願いがあります。

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「なんだ?」

王である俺を呼びつけた男をジロリと見る。

いつもなら無視していたいが、今執務中であるため
この<宰相になる男>が使えないと面倒だ。

書類に山など押し付ければ良い。


そのことなんだろう声かけに、面倒を隠さず返答した。
小煩いが、仕事ができる。


ハンコにサインの仕事は、右から左へおざなりに進んだ。

(もう少しで終わるな。)

今日の相手は、誰だったか?後宮にいる女どもを思い浮かべる。



「面会のお申し込みです!公爵令嬢がお会いしたいと…」

「婚約者が、か?忙しいと言っておけ。」


結婚しなければならないなんて。アイツにも仕事を振ってやるか。
堅物はそれくらい役に立ってもらうか。


よし、終わり。

今日は何番目の女だったか?
巨乳だな。
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