【完結】そこでイチャイチャするな!こっちは執務中なんだよ 兄夫婦が俺の視界に入るところで戯れる。

BBやっこ

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休憩も甘し

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お茶休憩として、ホット行きついた途端。

兄が来た。

「よ、やってるか?」

「ええなんとか。」


確認ではないだろう。この宰相補佐からの連絡もある上
婚約者殿も連れで仕事の話はしない。

「一緒にお茶を」

と婚約者殿の差し入れを食べながら、

なんの話かと身構える。

ほぼ、惚気が入るからだ。間違いない。
紅茶は砂糖2個入れるところを、1個だけに。

クッキーも甘くてうまい。上品な刻んだナッツだ。

俺は、ガリっと噛むほどの大きさのも好きだが。
そう思い出が蘇りそうになったので、頭を切り替える。

「兄上何か御用でしたか?」

「そうだな。お前の婚約者の話、だな。」

俺に婚約者がいないのは、兄が決まってからと伸ばしていたためだ。

確かに兄が結婚となると、俺にもと話は多い。

だけど、俺は結婚に後ろ向きだ。


「どなたか、想う相手がいらっしゃる?」

その突然の質問に間が開く。こういう時に俺はまだまだだなと思う。


そして、未来の姉君は察しが良い。さすが外交で鍛えられている。


「俺では手が届きません。」


隣国の公爵令嬢。パーティでの凛とした姿が印象的で
その強い眼差しを自分だけを見て欲しいと思ったものだが、


彼女には婚約者がいる。


それが事情。

その後は、当たり障りのない話…いや2人の惚気に当てられ、
苦いものを飲みたくなった。


渋いくらい濃い紅茶を淹れて一気に飲み、仕事を再開する。


そして数ヶ月後

彼女が婚約破棄されたと聞いた途端

兄に仕事を押し付け、俺は彼女へと手をのばした。


その手を握り返してもらうために。


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