165 / 200
V 舗装された道
キースの目
しおりを挟む
見られるのには慣れている。
『目は口程にものを言う』と先人の言葉だが事実だろ思う。
温度とも表現される視線は、不躾で本人が思うよりよく思惑が読める。
ボクは子供の時から、様々な感情晒される羽目になっていた。
高価な本が読めたのは
ボクの適性とは違う魔法の研究に興味を持った。
周りはそれを阻止したがった。
回復魔法のが立場が強くなり、自分たちに利益を与えるものだからだろう。
よく思ったものだ。
その媚びに、
色を帯びた目に映るのは、本当に自分なのか?
衣を着た何かだろうに。そんな目から逃れたくたまらなかった頃がある。
その時も書物が寄り添ってくれた。
道を切り拓くのを手伝ってくれる。魔法の研究、その実際を調べる問い名目で
家を出た。家名を名乗ることなく、力を使わずに
冒険者として活動する。
世間知らずなボクにシュルトとの縁は、渡りに船だった。
優先されてきた物事が逆転する経験ばかりだ。
この容姿を十分に使ってきた世界とは違い、面倒の種だった。
男にしては貧弱に見え、
女のより美しいと褒め称える。
その目に売っ払った利益と色欲が浮かぶ
貴族社会の魑魅魍魎とは違う力の世界。
どっちも慣れだよね。
上手く動けていたと思う。そのたびにヒトの心もいろいろだと
冷めた目で見ていた。それを貴族の視点からなのかな?
冒険者として回復魔法の需要は、有用だった。
ボクのペースでやらせてくれる。
『竜の翼』がダンジョン専門という評判になった
その貴族間のやり取りに少し口を出したり、ルールを教えたり。
まあ楽しくやってた。
そこに新しく入った
セリだ。
シュルトもグスタフにもパートナーがいる。
獣人の事情があるカナンとロードには
番ができた時に離脱もあると聞いてはいたけど。
番と旅をすると言ったロードの方がパートナーを得た。
なんの冗談かと思ったけど
まあ問題ないんじゃない?
レベルを求めるには酷だってわかってるし
キャンキャン煩くなければいっかくらいの興味だった。
水魔法
確かに、興味を抱いてる。
良い観察対象だ。
まあ魂胆は
じゃない?
朝食が終わって早々に出る
宿より人がいないし落ち着いたね。
視線がこないのがまあまあ
セリといても視線避けにはならないか。
女装はいがいだった。
ケーキ屋なら溶け込める
セリが従者役でも違和感ないし。
次もやろうかな。
顔見知りに会ったときは早々に帰ればいっか。
あわないだろ。
セリの今朝のテーブル作法で平民はないよ?
お上品すぎる。
面白そう
水魔法のあれは、上級の魔力操作で説明ができない!
グスタフも気になってる筈。
馬車できいてみるか。
くらい。
貴族も
爵位より土地柄の問題かなあ?
まあ黙らせられるでしょ。
この回復魔法は重宝される
神殿とか。派閥にも
今あるのはあのかたの役に立っているからだ。
期限のある自由
伸ばしていけば良いし
気づきそうな
情報が
もっと奥?
情報を渡されない
社交に出てないくらい
まあ厄介ってのが貴族とヒトの心だよね
二心があるやつばっかだ
自由ね
縛りもある中で
どれだけ
いや、追って掴んでいよう
また擦り抜けられたら、もう一度でも二度でも
追いかければ良い
生きてる限りね
『目は口程にものを言う』と先人の言葉だが事実だろ思う。
温度とも表現される視線は、不躾で本人が思うよりよく思惑が読める。
ボクは子供の時から、様々な感情晒される羽目になっていた。
高価な本が読めたのは
ボクの適性とは違う魔法の研究に興味を持った。
周りはそれを阻止したがった。
回復魔法のが立場が強くなり、自分たちに利益を与えるものだからだろう。
よく思ったものだ。
その媚びに、
色を帯びた目に映るのは、本当に自分なのか?
衣を着た何かだろうに。そんな目から逃れたくたまらなかった頃がある。
その時も書物が寄り添ってくれた。
道を切り拓くのを手伝ってくれる。魔法の研究、その実際を調べる問い名目で
家を出た。家名を名乗ることなく、力を使わずに
冒険者として活動する。
世間知らずなボクにシュルトとの縁は、渡りに船だった。
優先されてきた物事が逆転する経験ばかりだ。
この容姿を十分に使ってきた世界とは違い、面倒の種だった。
男にしては貧弱に見え、
女のより美しいと褒め称える。
その目に売っ払った利益と色欲が浮かぶ
貴族社会の魑魅魍魎とは違う力の世界。
どっちも慣れだよね。
上手く動けていたと思う。そのたびにヒトの心もいろいろだと
冷めた目で見ていた。それを貴族の視点からなのかな?
冒険者として回復魔法の需要は、有用だった。
ボクのペースでやらせてくれる。
『竜の翼』がダンジョン専門という評判になった
その貴族間のやり取りに少し口を出したり、ルールを教えたり。
まあ楽しくやってた。
そこに新しく入った
セリだ。
シュルトもグスタフにもパートナーがいる。
獣人の事情があるカナンとロードには
番ができた時に離脱もあると聞いてはいたけど。
番と旅をすると言ったロードの方がパートナーを得た。
なんの冗談かと思ったけど
まあ問題ないんじゃない?
レベルを求めるには酷だってわかってるし
キャンキャン煩くなければいっかくらいの興味だった。
水魔法
確かに、興味を抱いてる。
良い観察対象だ。
まあ魂胆は
じゃない?
朝食が終わって早々に出る
宿より人がいないし落ち着いたね。
視線がこないのがまあまあ
セリといても視線避けにはならないか。
女装はいがいだった。
ケーキ屋なら溶け込める
セリが従者役でも違和感ないし。
次もやろうかな。
顔見知りに会ったときは早々に帰ればいっか。
あわないだろ。
セリの今朝のテーブル作法で平民はないよ?
お上品すぎる。
面白そう
水魔法のあれは、上級の魔力操作で説明ができない!
グスタフも気になってる筈。
馬車できいてみるか。
くらい。
貴族も
爵位より土地柄の問題かなあ?
まあ黙らせられるでしょ。
この回復魔法は重宝される
神殿とか。派閥にも
今あるのはあのかたの役に立っているからだ。
期限のある自由
伸ばしていけば良いし
気づきそうな
情報が
もっと奥?
情報を渡されない
社交に出てないくらい
まあ厄介ってのが貴族とヒトの心だよね
二心があるやつばっかだ
自由ね
縛りもある中で
どれだけ
いや、追って掴んでいよう
また擦り抜けられたら、もう一度でも二度でも
追いかければ良い
生きてる限りね
1
お気に入りに追加
649
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
人を咥えて竜が舞う
よん
ファンタジー
『竜は南より飛来し、人を咥えて南へと戻る。海トカゲもまた南より渡りて人を喰らう。是即ち海トカゲもまた人なり』
精霊と竜が退き人間が君臨する世界。
たった一頭残った竜が人間を毎日一人ずつ咥えて、どこかへ連れ去る日々が三百年以上も続いていた。
大陸を統べるシバルウ十六世の寵愛を受ける巫女のチルは、護身術を学ぶため属国ナニワームの捕縄術師範代である十八歳の少女――ヒエンを王城へ呼び寄せるが……。
表紙のイラストはあっきコタロウ様に描いてもらいました。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

きっと幸せな異世界生活
スノウ
ファンタジー
神の手違いで日本人として15年間生きてきた倉本カノン。彼女は暴走トラックに轢かれて生死の境を彷徨い、魂の状態で女神のもとに喚ばれてしまう。女神の説明によれば、カノンは本来異世界レメイアで生まれるはずの魂であり、転生神の手違いで魂が入れ替わってしまっていたのだという。
そして、本来カノンとして日本で生まれるはずだった魂は異世界レメイアで生きており、カノンの事故とほぼ同時刻に真冬の川に転落して流され、仮死状態になっているという。
時を同じくして肉体から魂が離れようとしている2人の少女。2つの魂をあるべき器に戻せるたった一度のチャンスを神は見逃さず、実行に移すべく動き出すのだった。
異世界レメイアの女神メティスアメルの導きで新生活を送ることになったカノンの未来は…?
毎日12時頃に投稿します。
─────────────────
いいね、お気に入りをくださった方、どうもありがとうございます。
とても励みになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる