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V 舗装された道
飲んでみる
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「部屋で飲み直すから、カクテルを試してみな。」
成人しているセリちゃんが飲むのは問題ないが、
乱れた姿を番に見せれば、依頼中断もあり得る(マジであったと聞いた!)
顔も赤くない、変化はないように思う。
少しでぶっ倒れる事はないようだと一安心した。
セリは、撫でられながらカナンにの助言に従い、おいしくないエールを置いた。
『冷えたエールは最高!』と冒険者(複数)から聞いていたが好きになれそうにない。
苦味が舌に残った。
ロードの膝の上に座りつつ、カナンからカクテルの説明を聞く。
オシャレな飲み物と覚えた。
セリが聞いたことのある『カクテル』は、キツい酒をその場の勢いで混ぜた
度胸試しのようなモノだ。
“色とりどりの色がついた飲み物が、果物を添えて飲めるもの”
と聞いて心躍った。
ハーブを使うカクテルの話には、調合を思わせ興味を示しす。
そこに、「おかわり」とキースが寄ってくる。
セリは魔法でお湯を出した。
紅茶のお湯も用意してもらえるのだが、魔力水のが好みの味になるらしい。
「ボクも飲む」の言葉に、
カナンが取り出した小さくした酒瓶。見たことのない外観に
高価なものか、珍しい異国のものかもしれないと思った。
キースは、出した酒を2杯目の紅茶に入れる。
驚いたセリを気にせず、席に戻り優雅にひと口飲んだ。
度数が高いが、キースはけろりとしている。
酒に耐性があるため酔うことは少ない。
普段飲まないが
飲めない訳じゃないのだ。
「アツアツの紅茶のが良い。」
と言うだろう。意外に思った。
そのうち、グスタフが合流した。肩には
ヴァルトを連れ立っていない。
聞けば、仕事を頼んだらしく
ヴァルトの分は保存しておくことにした。
ツマミになるよう、新しい木の実を出す。
シュルトがいない分、心配りができるようになろうと
目論むセリだった。
ロードの膝の上でできることのみとなっているが、
機嫌の良いロードを中心落ち着いて、のんびり飲める時間だった。
違う部屋では、
ギムナスとシュルトが王都までの打ち合わせをしている。
馬車の中で行った魔力の充填が終わった魔石の追加は出さず、
今後の話と“お願い”。
「情報収集に協力してほしいの」シュルトが切り出す。
「対価は?」商売の話と判断し、そこから入るギムナス。
知れた仲なので前置きは、飛ばされた。
「魔石の充填。雷と氷ネ。」
セリとロードの魔力だ。
船乗りに売れる雷属性の武器用と、有用性の高いが流通の少ない氷。
それをある程度、安定供給できるのだ。かなり良い手札だ。
しかも、うちの負担はそんなにない。
この条件に、ギムナスは情報収集に関わるのがセリの方だと察するだろう。その口止めも入る。
セリが関わるなら、ロードがつくのも決定だ。文句は出ない。
「精霊石の情報が欲しいの」
誰のためにとは出さず、交渉を進める。
商人の情報網を舐めちゃいけない。
王都で数日過ぎしていれば、情報は集まるだろう。
早く、セリの憂いを晴らしたいという気持ちも湧いていた。
「わかった」簡潔に承諾される。
情報によって、こちらの魔石の量が決まる。
まあうちは無理のない程度、売っても構わないものだ。
商業ギルド長にとっては、なかなかの価値があるものだった。
付き合いは継続する。
この男の仕事漬け感心しないが、仕事の腕ややり方好ましい。
下手な犯罪を行う方が損をする
金銭の授受はしっかりしている商人であることに誇りを持っているせいか、
冒険者との折り合いが下手だが、
『竜の翼』にとっては良い交渉先だ。
ダンジョン産のものや、魔道具の開発
伝手や頼み事。良い関係を築いていけそうだと
手応えを確かめながら
依頼人と王都への道を確認して行った。
面倒な輩をさっさと撒いて、
王都へ踏み込む
セリの買い物が楽しみだ。
(その前のちょっとした、ひと仕事ね)
軽快な調子でギムナスのいる部屋を後にしたシュルトだった。
成人しているセリちゃんが飲むのは問題ないが、
乱れた姿を番に見せれば、依頼中断もあり得る(マジであったと聞いた!)
顔も赤くない、変化はないように思う。
少しでぶっ倒れる事はないようだと一安心した。
セリは、撫でられながらカナンにの助言に従い、おいしくないエールを置いた。
『冷えたエールは最高!』と冒険者(複数)から聞いていたが好きになれそうにない。
苦味が舌に残った。
ロードの膝の上に座りつつ、カナンからカクテルの説明を聞く。
オシャレな飲み物と覚えた。
セリが聞いたことのある『カクテル』は、キツい酒をその場の勢いで混ぜた
度胸試しのようなモノだ。
“色とりどりの色がついた飲み物が、果物を添えて飲めるもの”
と聞いて心躍った。
ハーブを使うカクテルの話には、調合を思わせ興味を示しす。
そこに、「おかわり」とキースが寄ってくる。
セリは魔法でお湯を出した。
紅茶のお湯も用意してもらえるのだが、魔力水のが好みの味になるらしい。
「ボクも飲む」の言葉に、
カナンが取り出した小さくした酒瓶。見たことのない外観に
高価なものか、珍しい異国のものかもしれないと思った。
キースは、出した酒を2杯目の紅茶に入れる。
驚いたセリを気にせず、席に戻り優雅にひと口飲んだ。
度数が高いが、キースはけろりとしている。
酒に耐性があるため酔うことは少ない。
普段飲まないが
飲めない訳じゃないのだ。
「アツアツの紅茶のが良い。」
と言うだろう。意外に思った。
そのうち、グスタフが合流した。肩には
ヴァルトを連れ立っていない。
聞けば、仕事を頼んだらしく
ヴァルトの分は保存しておくことにした。
ツマミになるよう、新しい木の実を出す。
シュルトがいない分、心配りができるようになろうと
目論むセリだった。
ロードの膝の上でできることのみとなっているが、
機嫌の良いロードを中心落ち着いて、のんびり飲める時間だった。
違う部屋では、
ギムナスとシュルトが王都までの打ち合わせをしている。
馬車の中で行った魔力の充填が終わった魔石の追加は出さず、
今後の話と“お願い”。
「情報収集に協力してほしいの」シュルトが切り出す。
「対価は?」商売の話と判断し、そこから入るギムナス。
知れた仲なので前置きは、飛ばされた。
「魔石の充填。雷と氷ネ。」
セリとロードの魔力だ。
船乗りに売れる雷属性の武器用と、有用性の高いが流通の少ない氷。
それをある程度、安定供給できるのだ。かなり良い手札だ。
しかも、うちの負担はそんなにない。
この条件に、ギムナスは情報収集に関わるのがセリの方だと察するだろう。その口止めも入る。
セリが関わるなら、ロードがつくのも決定だ。文句は出ない。
「精霊石の情報が欲しいの」
誰のためにとは出さず、交渉を進める。
商人の情報網を舐めちゃいけない。
王都で数日過ぎしていれば、情報は集まるだろう。
早く、セリの憂いを晴らしたいという気持ちも湧いていた。
「わかった」簡潔に承諾される。
情報によって、こちらの魔石の量が決まる。
まあうちは無理のない程度、売っても構わないものだ。
商業ギルド長にとっては、なかなかの価値があるものだった。
付き合いは継続する。
この男の仕事漬け感心しないが、仕事の腕ややり方好ましい。
下手な犯罪を行う方が損をする
金銭の授受はしっかりしている商人であることに誇りを持っているせいか、
冒険者との折り合いが下手だが、
『竜の翼』にとっては良い交渉先だ。
ダンジョン産のものや、魔道具の開発
伝手や頼み事。良い関係を築いていけそうだと
手応えを確かめながら
依頼人と王都への道を確認して行った。
面倒な輩をさっさと撒いて、
王都へ踏み込む
セリの買い物が楽しみだ。
(その前のちょっとした、ひと仕事ね)
軽快な調子でギムナスのいる部屋を後にしたシュルトだった。
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