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IV 新たな道行き
旅の食事情 ⑤
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冒険者の食事量は考えずに。感じよう。
とにかく、焼く!と言った食事になりがちだ。
そうなるのは、旅の途中で
野菜がなくなり、持ち運びの量が少なくなるからだろうか?
すぐに傷む野菜より、濃いソースは食欲を増す肉!の選択は正解だろう。
ぺろりと食べれた今日の肉もうまかった。
魔物の肉が手に入らない時の備蓄、
干し肉やローションと呼ばれる不味く固いクッキー。
身体のためとは言え、なるべく食べたくない食事が常だが。
セリの”秘策“
と言っても水魔法を使った、乾燥野菜を作ることだ。
1人分を小分けにしておけば、水を足して日持ちする野菜になる。
シャキシャキ感はないが、日持ちして干し肉とスープにするのがセリの定番保存食だった。
冒険者にウケはイマイチで、自分の分だけ作っていたが。
今回は、メンバーの分も用意する。
役に立てる!と気合いが入っていた。
パッパと魔法を使う。
謎の調合の効果が出ていても気にならないだろう、たぶん。
頭によぎった事を流し、半端に残った葉野菜にも。
水の魔力で、水分をなくす乾燥野菜。
どんどん作っている横で、
さりげなく、お湯を注いでソレを味見しているシュルトがいた。
やっている事はシンプル。
でもその可能性は…
「これ、良い。欲しいワ。」
便利すぎる!傷まない、無駄もない、量が調整できる。
異世界風に言えば、フリーズドライ製法。凍らせてはいないが。
商人の血が騒ぎ、
魔道具で再現できないか検討しようと決めた。
竜の翼では旅の食事情が良い。
手軽に魔物の肉を狩れ、資金もあるので
不味い定番の保存食は、入れてあるだけで済む。
調理に魔法が使えて(キース)
長期保存も可能(ロード)
食の好み、味に煩いが、冒険者の食事だ。肉が多いのに文句はないが。
野菜も食べたい気持ちがある!
セリに協力して貰えば、もっとー旅の料理の幅が広がりそうだ
商売の可能性にも心躍るシュルトだった。
ひと通り作業が終わったので、全員部屋に戻る。
作業も終え
部屋に戻ってきた。
まず、紅茶だろうとささっと淹れた。
紅茶の熱さで、今日食べたデザートを思い返した。
ロード作のシャーベットがつく食事の嬉しさにセリは浸っていた。
シュルトは、「商売ヨ!」と部屋を出ている。
グスタフとキース、2人がそれぞれ本を読んでいる。
ヴァルトは寝ているのか目を瞑っていた。
カナンとロード、セリがソファに座った。
今だと思い聞いてみる
「冷たい酒も飲める?」氷はここら辺では、贅沢品だ。
そのためキンキンに冷えた酒は絶品と聞いている。
「やれるぜ~!ロードの特技だからな~。」
「寒い土地じゃ不評だがな。」
冷えているだけでもありがたい物。
温かい部屋で食べると美味しいらしい。
「王都に着いたら呑むか!」
魅力的な誘いだ。
「上手いのを呑ませてやる」撫でるロードが自慢げに見えた。
「氷菓子も良い?」と尋ねると、「可愛い」と抱きしめられた。
「酒を凍らせるのも上手いぞ!」とカナンが教えてくれた。
「それなら、紅茶に合う氷菓子、アレ作ってよ」
キースが勿体ぶって言うアレとは?
「”アイスクリン“クリームのような滑らかなアイスだよ」
クリームが凍った?その想像に、新たな甘さをセリに予感させた。
ついでとばかりに、
「クリームもいいけど、チョコレートっていうのもね?」
それ、おいしそう!!
その想像でセリの頭がいっぱいになった。
現実に戻るため、目の前の紅茶を飲む。
(アイスクリンって、紅茶に合うかな?)
濃い紅茶ならバッチリ合うんじゃないかと思った。
熱い紅茶が好きなキースは好むかわからないけど。
そのお菓子とお茶をするなら、
チョコレートに合うものをつけて食べるとか、
混ぜ合わせたらもっと?
甘い欲望が駆け巡るセリなのだった。
とにかく、焼く!と言った食事になりがちだ。
そうなるのは、旅の途中で
野菜がなくなり、持ち運びの量が少なくなるからだろうか?
すぐに傷む野菜より、濃いソースは食欲を増す肉!の選択は正解だろう。
ぺろりと食べれた今日の肉もうまかった。
魔物の肉が手に入らない時の備蓄、
干し肉やローションと呼ばれる不味く固いクッキー。
身体のためとは言え、なるべく食べたくない食事が常だが。
セリの”秘策“
と言っても水魔法を使った、乾燥野菜を作ることだ。
1人分を小分けにしておけば、水を足して日持ちする野菜になる。
シャキシャキ感はないが、日持ちして干し肉とスープにするのがセリの定番保存食だった。
冒険者にウケはイマイチで、自分の分だけ作っていたが。
今回は、メンバーの分も用意する。
役に立てる!と気合いが入っていた。
パッパと魔法を使う。
謎の調合の効果が出ていても気にならないだろう、たぶん。
頭によぎった事を流し、半端に残った葉野菜にも。
水の魔力で、水分をなくす乾燥野菜。
どんどん作っている横で、
さりげなく、お湯を注いでソレを味見しているシュルトがいた。
やっている事はシンプル。
でもその可能性は…
「これ、良い。欲しいワ。」
便利すぎる!傷まない、無駄もない、量が調整できる。
異世界風に言えば、フリーズドライ製法。凍らせてはいないが。
商人の血が騒ぎ、
魔道具で再現できないか検討しようと決めた。
竜の翼では旅の食事情が良い。
手軽に魔物の肉を狩れ、資金もあるので
不味い定番の保存食は、入れてあるだけで済む。
調理に魔法が使えて(キース)
長期保存も可能(ロード)
食の好み、味に煩いが、冒険者の食事だ。肉が多いのに文句はないが。
野菜も食べたい気持ちがある!
セリに協力して貰えば、もっとー旅の料理の幅が広がりそうだ
商売の可能性にも心躍るシュルトだった。
ひと通り作業が終わったので、全員部屋に戻る。
作業も終え
部屋に戻ってきた。
まず、紅茶だろうとささっと淹れた。
紅茶の熱さで、今日食べたデザートを思い返した。
ロード作のシャーベットがつく食事の嬉しさにセリは浸っていた。
シュルトは、「商売ヨ!」と部屋を出ている。
グスタフとキース、2人がそれぞれ本を読んでいる。
ヴァルトは寝ているのか目を瞑っていた。
カナンとロード、セリがソファに座った。
今だと思い聞いてみる
「冷たい酒も飲める?」氷はここら辺では、贅沢品だ。
そのためキンキンに冷えた酒は絶品と聞いている。
「やれるぜ~!ロードの特技だからな~。」
「寒い土地じゃ不評だがな。」
冷えているだけでもありがたい物。
温かい部屋で食べると美味しいらしい。
「王都に着いたら呑むか!」
魅力的な誘いだ。
「上手いのを呑ませてやる」撫でるロードが自慢げに見えた。
「氷菓子も良い?」と尋ねると、「可愛い」と抱きしめられた。
「酒を凍らせるのも上手いぞ!」とカナンが教えてくれた。
「それなら、紅茶に合う氷菓子、アレ作ってよ」
キースが勿体ぶって言うアレとは?
「”アイスクリン“クリームのような滑らかなアイスだよ」
クリームが凍った?その想像に、新たな甘さをセリに予感させた。
ついでとばかりに、
「クリームもいいけど、チョコレートっていうのもね?」
それ、おいしそう!!
その想像でセリの頭がいっぱいになった。
現実に戻るため、目の前の紅茶を飲む。
(アイスクリンって、紅茶に合うかな?)
濃い紅茶ならバッチリ合うんじゃないかと思った。
熱い紅茶が好きなキースは好むかわからないけど。
そのお菓子とお茶をするなら、
チョコレートに合うものをつけて食べるとか、
混ぜ合わせたらもっと?
甘い欲望が駆け巡るセリなのだった。
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