【完結済み】番(つがい)と言われましたが、冒険者として精進してます。

BBやっこ

文字の大きさ
上 下
92 / 200
III 貿易都市

仕事の予定

しおりを挟む
「酒漬けのフルーツは大瓶で買っとけよ。いつの間にか、減ってるぞぉー」
カナンの言いようは、つまみにするんだろうか?
摘み食い宣言。

「欲しいもの全部買ってやる」
目が心なしかキラキラしているロードに、ここはちゃんとお願いしよう!

「お菓子作れるから、材料、買ってくれる?」となるべく可愛いように頼んだ。
小さい子にお願いされた時みたいにね。

途端、ぎゅうぎゅうと抱きつかれた。
お願い、成功?

そのうちに、
グスタフが帰ってきたので、仕事の話になるようだった。

改めてソファに全員座るとカナンが話を始める。

「ギムナスからの依頼だな。

船の荷が遅れるようなら運んで欲しいというものだ。
出発までに間に合わないようならって連絡待ちだってよ。」

「内容は護衛と魔力の充填だな。依頼が出れば、受けぞ。」

ロードが、リーダーとして決定を伝えた。
ギムナスの護衛依頼から外れているが、依頼者がギムナスなら
うけた方が、王都に向かえる。


「もうひとつは、仕事の依頼が来ている。
パーティ指名だが…」言い辛そうになったロードをフォローしてカナンが言い添える。

「狙いは、セリちゃんだな。」

冒険者ギルドで出した水魔法が、目をつけられたらしい。
砂漠地帯の方面では、引っ張りだこだろう、って。

あれで?大きいだけでスピードも出ないのに。
給水できるだけで重宝されることに気付いていないセリだった。


「関係ないとこから来てるし。断っていいと思うケド?」
シュルトの関係ないは商売とも、人脈も必要ないという意味で。

時間を取られるのは、依頼的に受けられない。
それを省いても、いいように使われそうだな。
そこは断ることにした。


「付与の魔石の依頼が内うちにギムナスからあったわ。数は2つね」

小さな雷の魔石を取り出して見せた。
すぐにでも魔法が入れられるのだが、

やるのは今日でもいいけど、渡すのは後と言われた。
すぐできると知られないように、とのことだった。

そこら辺のやりとりは、シュルトに任せてしまおう。
熟練の商人と渡り合える訳ないのだから。

明日は早朝にマーケットへ行こう
と決定し、早めに寝支度となった。

「勧誘が増えそうで面倒」キースがため息をつく
何か言おうかと思ったら、横から…

「セリ!?俺が離れないからな!」

喫茶ルームで、勧誘もどきの声をかけられた
ことを言っているらしい。

そうする方が、良いとは思う。

「一緒に寝るぞ!」
当たり前にの様に奥の2人用のベットに近づいているロード。

一緒に寝るのは違うと思うけど
どう伝えようか?と考えはじめるセリだった。
しおりを挟む
ツギクルバナー
感想 2

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。

辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

義弟の婚約者が私の婚約者の番でした

五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」 金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。 自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。 視界の先には 私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。

【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~

tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。 番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。 ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。 そして安定のヤンデレさん☆ ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。 別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。

君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!! 打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。

もふもふな義妹に振り回されています

mios
ファンタジー
狼の獣人の少年が新しくできた義妹を溺愛する話のその後 もふもふな義兄に溺愛されていますの続編です。 5話で完結です。

[完結]間違えた国王〜のお陰で幸せライフ送れます。

キャロル
恋愛
国の駒として隣国の王と婚姻する事にになったマリアンヌ王女、王族に生まれたからにはいつかはこんな日が来ると覚悟はしていたが、その相手は獣人……番至上主義の…あの獣人……待てよ、これは逆にラッキーかもしれない。 離宮でスローライフ送れるのでは?うまく行けば…離縁、 窮屈な身分から解放され自由な生活目指して突き進む、美貌と能力だけチートなトンデモ王女の物語

処理中です...