68 / 200
II-c 馬車の旅
テイスティング
しおりを挟む
ハーブティを睨んでいるキースを横目に本を読むことにした。
やることもないのでのんびりした時間が過ぎる。
「雷属性は氷を付与したらどうなる?」
「・・ビリビリくるとか?」
ロードに話しかけられ、答えたが
自分の周りに氷があった状況が思い浮かばない。
水辺なら、電撃が伝わって痺れたとかあったなー。と思い出していた。
それで雷属性の魔法は禁止を言い渡されたけど。
連携には向かないと言われたが、弓への付与は便利だと
使ったことはある。
しかし、使うタイミングがない。付与してしまえば仕舞えなかったからだ。
魔石に込めれば感電の心配はないが、持ち運びに不便になるため
出番がない力だった。
「魔力は微量にあるけど、属性はわからない。セリの魔力?
わっかんないな~。」
キースの独り言が続いている。
「ちょっと!これ、飲ませて!」
ブレンドティーをご希望のようだ。
2種類、ギムナスに渡す分とは別のブレンドティーを淹れることにした。
量を少なめに、2つ出す。
乾燥フルーツを入れたもの
ハーブが入ったもの
紅に近い紅茶に似た味を意識したフルーツティ
黄色のハーブティだ。気持ちが落ち着くようなブレンドになっている。
キースはそれらをじっくり見ている。
飲む用と観察用の2つ、計4つで良いだろうか。
見ている様子を見ていた。
「光ったのは、こっち。」正眼の構えの如く真正面に捉えて、
鑑定を使っているようだ。
「『気力回復効果』でてる。こっちだけ。なんで?」
何が違うんだと目を細める。
「飲めばわかるんじゃないか?」ロードが勧める
「俺にもくれないか?」と言われたので、テイスティング程度に淹れて出した。
さっき紅茶を飲んだので、自分はいらない。
男2人が口をつける。
まあ味はハーブの味で好みが出るものだ。
「気力、アップ?」
「・・わからんが、セリが淹れてくれたから美味い!」ちゅっと額に接吻。
ヨカッタデスネーと流した。
そんな午後を過ごしていたら
時間が経ち、
夕暮れに帰ってきた、ギムナスにブレンドティーを渡した。
今日の夜は、自分でブレンドしたハーブティを飲んで寝よう。
キースの分も渡しておく。
飲んでいないお茶の味が気になっていたようだし。
そのまま夕食、ギムナスも一緒に食べる中…
「明日には戻る予定だ」ダンジョン組の帰還の話があった。
「問題がなければ、夜ごろかと」と村の冒険者からの補足があった。
連絡事項を話してから、
「馳走になった。」そう言い残してギムナスは出かけて行った。
あの人、いつ休んでいるんだろう。
寝れてるのかな。
「セリ!」
ロードのドアップだ。
どうしたの?と目線で問えば
「明日の午前中なら出れるがどうする?」
夜までに戻れば良いのか。魔石の充填も終わっている。
やることがないと言えば、ない。
「まだ、検証が終わってないんだけど?」
キースのひと言で、村にいることにした。
「作ったハーブティの材料、種類で効果が出るか?同じものを作って変化がある?
量も気になるけど、まずは効果の振り幅だね。
いきなり毒成分が出たら危ないでしょ」
まあ、確かに。
やることもないのでのんびりした時間が過ぎる。
「雷属性は氷を付与したらどうなる?」
「・・ビリビリくるとか?」
ロードに話しかけられ、答えたが
自分の周りに氷があった状況が思い浮かばない。
水辺なら、電撃が伝わって痺れたとかあったなー。と思い出していた。
それで雷属性の魔法は禁止を言い渡されたけど。
連携には向かないと言われたが、弓への付与は便利だと
使ったことはある。
しかし、使うタイミングがない。付与してしまえば仕舞えなかったからだ。
魔石に込めれば感電の心配はないが、持ち運びに不便になるため
出番がない力だった。
「魔力は微量にあるけど、属性はわからない。セリの魔力?
わっかんないな~。」
キースの独り言が続いている。
「ちょっと!これ、飲ませて!」
ブレンドティーをご希望のようだ。
2種類、ギムナスに渡す分とは別のブレンドティーを淹れることにした。
量を少なめに、2つ出す。
乾燥フルーツを入れたもの
ハーブが入ったもの
紅に近い紅茶に似た味を意識したフルーツティ
黄色のハーブティだ。気持ちが落ち着くようなブレンドになっている。
キースはそれらをじっくり見ている。
飲む用と観察用の2つ、計4つで良いだろうか。
見ている様子を見ていた。
「光ったのは、こっち。」正眼の構えの如く真正面に捉えて、
鑑定を使っているようだ。
「『気力回復効果』でてる。こっちだけ。なんで?」
何が違うんだと目を細める。
「飲めばわかるんじゃないか?」ロードが勧める
「俺にもくれないか?」と言われたので、テイスティング程度に淹れて出した。
さっき紅茶を飲んだので、自分はいらない。
男2人が口をつける。
まあ味はハーブの味で好みが出るものだ。
「気力、アップ?」
「・・わからんが、セリが淹れてくれたから美味い!」ちゅっと額に接吻。
ヨカッタデスネーと流した。
そんな午後を過ごしていたら
時間が経ち、
夕暮れに帰ってきた、ギムナスにブレンドティーを渡した。
今日の夜は、自分でブレンドしたハーブティを飲んで寝よう。
キースの分も渡しておく。
飲んでいないお茶の味が気になっていたようだし。
そのまま夕食、ギムナスも一緒に食べる中…
「明日には戻る予定だ」ダンジョン組の帰還の話があった。
「問題がなければ、夜ごろかと」と村の冒険者からの補足があった。
連絡事項を話してから、
「馳走になった。」そう言い残してギムナスは出かけて行った。
あの人、いつ休んでいるんだろう。
寝れてるのかな。
「セリ!」
ロードのドアップだ。
どうしたの?と目線で問えば
「明日の午前中なら出れるがどうする?」
夜までに戻れば良いのか。魔石の充填も終わっている。
やることがないと言えば、ない。
「まだ、検証が終わってないんだけど?」
キースのひと言で、村にいることにした。
「作ったハーブティの材料、種類で効果が出るか?同じものを作って変化がある?
量も気になるけど、まずは効果の振り幅だね。
いきなり毒成分が出たら危ないでしょ」
まあ、確かに。
2
お気に入りに追加
648
あなたにおすすめの小説
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

[完結]間違えた国王〜のお陰で幸せライフ送れます。
キャロル
恋愛
国の駒として隣国の王と婚姻する事にになったマリアンヌ王女、王族に生まれたからにはいつかはこんな日が来ると覚悟はしていたが、その相手は獣人……番至上主義の…あの獣人……待てよ、これは逆にラッキーかもしれない。
離宮でスローライフ送れるのでは?うまく行けば…離縁、
窮屈な身分から解放され自由な生活目指して突き進む、美貌と能力だけチートなトンデモ王女の物語
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

与えてもらった名前を名乗ることで未来が大きく変わるとしても、私は自分で名前も運命も選びたい
珠宮さくら
ファンタジー
森の中の草むらで、10歳くらいの女の子が1人で眠っていた。彼女は自分の名前がわからず、それまでの記憶もあやふやな状態だった。
そんな彼女が最初に出会ったのは、森の中で枝が折られてしまった若い木とそして時折、人間のように見えるツキノワグマのクリティアスだった。
そこから、彼女は森の中の色んな動物や木々と仲良くなっていくのだが、その森の主と呼ばれている木から、新しい名前であるアルテア・イフィジェニーという名前を与えられることになる。
彼女は様々な種族との出会いを経て、自分が何者なのかを思い出すことになり、自分が名乗る名前で揺れ動くことになるとは思いもしなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる