53 / 200
II-b 陸丘の森
土産 <ロード視点>
しおりを挟む
キャンプ地 入口 (ロード視点)
キャンプ地に帰ってくると、気配を探った。
セリは今日の拠点の近くにいる。
シュルトとキースも近くにいるので、
早く会いたくなった。
出入り口に寝転がってる冒険者が2人。
サボりか?
ぐったり寝転がっているが、どうでも良い。
さっさと通り過ぎる。
「あいつらって、ギルドで絡んできたやつだよな?」
カナンの独り言をスルーして、セリの姿を視界に捉える。
「セリ!」
ギュッと腕に納めた。
「おかえり」と返してくれて、余計に力が入ってしまった。
カナンに叩かれて、セリを潰さずに済んだ。
その後、セリが絡まれたという報告。
誰だ?潰そう。
「ちゃんと最後まで聴きなさないナ!」
セリの説明によると、冒険者2人に(面識あり)絡まれた。
武器を手にかけたので、魔法で撃退。
入り口に放置。
あいつらか。
ふわっと魔力が満ちる。感情の起伏で起こる魔力の荒れ
俺の場合は、温度が下がったように感じるらしい。
セリが腕を摩ったので、意識的に止めた。
苛立ちはまだあるが、セリが優先だ。
「災難だったな。大丈夫か?」
優しく柔らかい声を意識して、聴く。
「魔法で片付けといた。……難癖つけられるかな?」
“ちょっぴりそこが心配”といった顔だ(雰囲気)。
「大丈夫だ。セリは俺が守る」不安がらないように頭を撫でる。
シュルトが捕捉する、
「相手が武器を手にしてるなら自己防衛ヨ!
ここに来て絡んでたのは、ギムナス(商業ギルド長)が見ているし
あの程度ならダイジョブよ
良くやったわ。」
ナデナデ
…は却下。俺がしとく。
「何の魔法を使ったんだ?」と気になったので聴けば、
“雷属性”
鍛えたいって言ってた魔法か。
「直接触るか、特大の出力でしか使えない。」
しょんぼりしている(表情筋は動いていない)。
「特大ってどれくらいだ?」
「…湖でアクアフィッシュが浮いてきたくらい。」
湖の底深くにいる、図体がでかい淡水魚か
脂身があって、凝ってりな鍋に入れて食うと美味い。
じゃなくて、物理耐性はあるが魔法は効く。
が、表層に出てこないから中々手に入らない高級魚扱い。
また思考がズレたが、結構な威力じゃないか?
キースの使い方とは違うことができそうだ。
「森で使うと木とか水の気へ伝うからって、禁止された。」
師匠って奴にか。
連携では使いづらいかもな。後々、要検証だな。
「そろそろ、夕食の準備をしまショ。」の声に、
ビッグボア、木の実と魚を出す。
魚と木の実で一品作るというシュルトに、セリがついて行った。
・・俺も行く。
早いとこ、飯を食べて食休み。
木の実と山ぶどうの土産を出す。シュルトが淹れた紅茶を飲むようだ。
セリに土産を食べさせた。もちろん!俺の膝の上にいる。
可愛いい。
カリカリと食べる姿
山ぶどうが思ったより酸っぱかったらしい。
ちょっとビックリしてる。
カワイイ。
紅茶と合うものを喜ぶようだ。覚えた。
セリがヴァルトに木の実をやり出した。
……鳥にくらい許そう。手ずからやっている。
俺の膝の上からだがな!
俺にもくれた。(歓喜)
旅程の確認をして、
早々にセリと一緒に寝床へついた。
キャンプ地に帰ってくると、気配を探った。
セリは今日の拠点の近くにいる。
シュルトとキースも近くにいるので、
早く会いたくなった。
出入り口に寝転がってる冒険者が2人。
サボりか?
ぐったり寝転がっているが、どうでも良い。
さっさと通り過ぎる。
「あいつらって、ギルドで絡んできたやつだよな?」
カナンの独り言をスルーして、セリの姿を視界に捉える。
「セリ!」
ギュッと腕に納めた。
「おかえり」と返してくれて、余計に力が入ってしまった。
カナンに叩かれて、セリを潰さずに済んだ。
その後、セリが絡まれたという報告。
誰だ?潰そう。
「ちゃんと最後まで聴きなさないナ!」
セリの説明によると、冒険者2人に(面識あり)絡まれた。
武器を手にかけたので、魔法で撃退。
入り口に放置。
あいつらか。
ふわっと魔力が満ちる。感情の起伏で起こる魔力の荒れ
俺の場合は、温度が下がったように感じるらしい。
セリが腕を摩ったので、意識的に止めた。
苛立ちはまだあるが、セリが優先だ。
「災難だったな。大丈夫か?」
優しく柔らかい声を意識して、聴く。
「魔法で片付けといた。……難癖つけられるかな?」
“ちょっぴりそこが心配”といった顔だ(雰囲気)。
「大丈夫だ。セリは俺が守る」不安がらないように頭を撫でる。
シュルトが捕捉する、
「相手が武器を手にしてるなら自己防衛ヨ!
ここに来て絡んでたのは、ギムナス(商業ギルド長)が見ているし
あの程度ならダイジョブよ
良くやったわ。」
ナデナデ
…は却下。俺がしとく。
「何の魔法を使ったんだ?」と気になったので聴けば、
“雷属性”
鍛えたいって言ってた魔法か。
「直接触るか、特大の出力でしか使えない。」
しょんぼりしている(表情筋は動いていない)。
「特大ってどれくらいだ?」
「…湖でアクアフィッシュが浮いてきたくらい。」
湖の底深くにいる、図体がでかい淡水魚か
脂身があって、凝ってりな鍋に入れて食うと美味い。
じゃなくて、物理耐性はあるが魔法は効く。
が、表層に出てこないから中々手に入らない高級魚扱い。
また思考がズレたが、結構な威力じゃないか?
キースの使い方とは違うことができそうだ。
「森で使うと木とか水の気へ伝うからって、禁止された。」
師匠って奴にか。
連携では使いづらいかもな。後々、要検証だな。
「そろそろ、夕食の準備をしまショ。」の声に、
ビッグボア、木の実と魚を出す。
魚と木の実で一品作るというシュルトに、セリがついて行った。
・・俺も行く。
早いとこ、飯を食べて食休み。
木の実と山ぶどうの土産を出す。シュルトが淹れた紅茶を飲むようだ。
セリに土産を食べさせた。もちろん!俺の膝の上にいる。
可愛いい。
カリカリと食べる姿
山ぶどうが思ったより酸っぱかったらしい。
ちょっとビックリしてる。
カワイイ。
紅茶と合うものを喜ぶようだ。覚えた。
セリがヴァルトに木の実をやり出した。
……鳥にくらい許そう。手ずからやっている。
俺の膝の上からだがな!
俺にもくれた。(歓喜)
旅程の確認をして、
早々にセリと一緒に寝床へついた。
11
お気に入りに追加
641
あなたにおすすめの小説
自重知らずの転生貴族は、現在知識チートでどんどん商品を開発していきます!!
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
無限の時空間の中、いきなり意識が覚醒した。
女神の話によれば、異世界に転生できるという。
ディルメス侯爵家の次男、シオン・ディルメスに転生してから九年が経ったある日、邸の執務室へ行くと、対立国の情報が飛び込んできた。
父であるディルメス侯爵は敵軍を迎撃するため、国境にあるロンメル砦へと出発していく。
その間に執務長が領地の資金繰りに困っていたため、シオンは女神様から授かったスキル『創造魔法陣』を用いて、骨から作った『ボーン食器』を発明する。
食器は大ヒットとなり、侯爵領全域へと広がっていった。
そして噂は王国内の貴族達から王宮にまで届き、シオンは父と一緒に王城へ向かうことに……『ボーン食器』は、シオンの予想を遥かに超えて、大事へと発展していくのだった……
どうやら私は竜騎士様の運命の番みたいです!!
ハルン
恋愛
私、月宮真琴は小さい頃に児童養護施設の前に捨てられていた所を拾われた。それ以来、施設の皆んなと助け合いながら暮らしていた。
だが、18歳の誕生日を迎えたら不思議な声が聞こえて突然異世界にやって来てしまった!
「…此処どこ?」
どうやら私は元々、この世界の住人だったらしい。原因は分からないが、地球に飛ばされた私は18歳になり再び元の世界に戻って来たようだ。
「ようやく会えた。俺の番」
何より、この世界には私の運命の相手がいたのだ。
貴方の隣で私は異世界を謳歌する
紅子
ファンタジー
あれ?わたし、こんなに小さかった?ここどこ?わたしは誰?
あああああ、どうやらわたしはトラックに跳ねられて異世界に来てしまったみたい。なんて、テンプレ。なんで森の中なのよ。せめて、街の近くに送ってよ!こんな幼女じゃ、すぐ死んじゃうよ。言わんこっちゃない。
わたし、どうなるの?
不定期更新 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~
碓氷唯
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
番は君なんだと言われ王宮で溺愛されています
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私ミーシャ・ラクリマ男爵令嬢は、家の借金の為コッソリと王宮でメイドとして働いています。基本は王宮内のお掃除ですが、人手が必要な時には色々な所へ行きお手伝いします。そんな中私を番だと言う人が現れた。えっ、あなたって!?
貧乏令嬢が番と幸せになるまでのすれ違いを書いていきます。
愛の花第2弾です。前の話を読んでいなくても、単体のお話として読んで頂けます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる