【完結済み】番(つがい)と言われましたが、冒険者として精進してます。

II-a 王都に向う旅

日の下で<ロード視点>

無理させて魔力酔いの状態にさせたのが、
そんなに不味いことになるのか。

足元が無くなるような感覚が起きたが、
デートに意識を切り替えた。

最初にシュルトに連れて行かれ、
時間をくう。俺のこの格好、冒険者に見える格好は町中では面倒だ。

もっとラフじゃダメなのか？
と待っていたが、そんなのどうでもいい事だった。

セリ、綺麗だ。
ほぅと溜め息を零しそうになる
オシャレをしたセリが、宝石のようだ。

俺の番の手を取ってデートを楽しむぞ！


…本屋の店員がセリを見てくる。
見んな！減る。俺のセリだ！！

度々、セリの方見るやつが…。綺麗だもんな！俺の番。
けど、見んな。

いや、綺麗なのは認めろ！

はああ～。虫が鬱陶しい
しっかり付いておかないとな。
ちゃんと、店員の視線を遮った。

俺の番とのデートに集中しよう。
食べさせ合いっこを見せつけて。俺のもんだぞ～。

良いだろう～俺の番だぞ！
美人でかわいい。

スープ食べてるのも可愛い。


あんま食わねえけど、興味はあるな

くいもん
咀嚼してるのが、かわいい。
興味のあるものには目が光る。

表情より雄弁だ。


本は好きみたいだな。勉強熱心。
キースと話してたしなー。記憶力も良い。

ケーキ屋では嬉しそうだなー。
表情は動かないけど、キラキラしている。

自分の口元がゆるむのを自覚した。

食べさせてみると、
「クソカワ！」

もう、どんどん攻める！一緒に居たい。

いつもどこに行ってる？
俺とならどこに行きたい？

真剣に考えてくれる姿
ちょっと自信がないように聞いてくれる声

他の男に手を取られそうになるのは俺が防ぐ。
誰が触らせるか。壁際に片すぞ？

抱き上げて
早く2人っきりにと屋根を伝って移動。



ムードって大事な！

軽く崖を登って丘についた。
人っ子ひとりいない。

スカートが少し引っ掛かったが
…中はどうなってるんだろう。

下着の色は？？

おっと紳士的に！デート中！

俺の番と一緒に居たい
まだ深く入っちゃダメだ。

拒否される


ああ、コワいなあ。

ここから、俺を救えるのは

セリだけだ。
艶っとした髪を撫でる

今は俺の腕の中にいる
それでいいんだ。


デートの続きを楽しむことにした。

飯を食いにバーに来た
酒が旨いし飯もうまい所だ。

客がいないのも好都合。
あんま格式張ってるとこより
落ち着いて2人っきりだ。

マスター？影に徹してくれるさ。いい仕事ぶりだ！
少し多めに金は置いてこう。

もちろん酒は購入済みだ。(カナンが持ってる！)

酒を頼んで隣を見る。
俺の隣に、番がいる。

浮かれるくらいセリが好きだ。

じっと見ていた。