【完結済み】番(つがい)と言われましたが、冒険者として精進してます。

BBやっこ

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II-a 王都に向う旅

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シュルトの「うちに来なさい。」から、出かける。
商業ギルドから貴族街よりの場所。

オシャレな服屋さん。


「デートなら、オシャレしないとね!」

着替えに奥へ連れ込まれた。

白い質の良い生地、スカートが落ち着かない。
こんなに軽いものははじめてだ。ドレスは重いからな。

フード付きケープに耳にはイヤリング。
大きめの黄色い花のようで。髪飾りはもらった、盾のようなものを使っているけど
ハーフアップにされている。化粧も施されたので、ぱっと見誰かわからないだろう。

動作を気をつければ、別人と思ってくれるかな。

「綺麗だ」と見つめてくるロードは、
装備を身につけている。街中の冒険者といった様相だ。

「テーマは、お忍びのお嬢さんヨ。」と言ったシュルトは
ヒールのあるブーツを手にしている。

全身の採寸をしたので、靴のサイズもわかるのだろう。
履かせてもらい(ロードに)、再び鏡を見る。

質の良いシャツにピカピカのブーツ。
髪はヘアクリームで艶を帯びる。

まあ、冒険者には見えないな。

するりと髪をひと房とって接吻キスして
「お手をどうぞ?」と言われたので手を取ると、

店の外へ連れ立って行った。

ーーー貴族街

どこぞのご令嬢と冒険者の護衛。
2人組が本屋にやってきた。守衛が横目で見る。

上質な紙、知識は高価だ。オレのように警備がいるくらいに。
この2人なら払えるだろう。

「えーと、これか。」
と冒険者の方が本を選んでいる。そっちのお嬢さんの買い物じゃないのか?

お嬢さんと魔法書の方へ。
貴族は魔力が強いというから勉強に使うのかね。高い買い物だぜ。




魔物図鑑か。ギルドで見る図鑑より色の入った高価そうな装飾。
手に取っていると
「貴族用だな。ギルドで見た方が、細部のことが書かれてる。」
と冒険者らしいことを言った。


開けて見ると緻密な絵で魔物が描いてあるが
どこか絵画のようだった。

「全然違う」ギルドで見た図鑑を思い出して呟いた。

「こういうのは魔物を研究している貴族が描かせたりしてるんだ。
ギルドだと、冒険者の情報を基に描いている。その違いだな」

と説明を受けて、魔法の本のところに来た。

水の魔法を見るが、新しいことは書いていない。
中級の魔法でも水の量が増えるだけという、攻撃力に期待ができない。

他の属性に目を向けるべきか。
補助魔法の本を見る。値段を見てスッと戻すが、

隣の男が購入しに行った。



さて、古本屋に行きたくなった。
風の魔法書を手に入れて、補助として使えるのが良いだろう。
足を伸ばす?

「行こうぜ」と差し出されたロードの手をとった。
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