【完結済み】番(つがい)と言われましたが、冒険者として精進してます。

BBやっこ

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II-a 王都に向う旅

買い物は必要なものを

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有名な冒険者様では?と始まって、見ない顔の商人が
宝石を出し始めた。

商売熱心ですね。

「フーン」と聞いているのかわからない返事をしているロードがいる。
宝石、好きなのかなあ。

あちらでは、シュルトがギルド長と打ち合わせをしている。
トムおじさんとは挨拶したら、仕事に戻って行ったし

少々、手持ちぶたさな状態。

の筈?
自分に付けるように選び出した。

「この長さなら、襟ぐりがあるものにいいいか。

ん~もっと透明度高い水色ないか?
黄色もいいな。」

魔法付与に宝石を使うことがあるが、
ロードが宝石のついた装飾品をしている様子はない。

趣味で買うのかな?


「セリは好きなのあるか?」
話を振られて自分なりの決め方を言う。

着るものに合うのが良いと思う。
使う場面で変えた方が結局良い、と経験則だ。


クラッシックな細工のものが好ましいのだけど、
ここにあるものは大振りで派手な印象だ。
今の流行なんだろう。

なんとなく商品を眺めた。

これ程大振りだと、目立つだろうなあ。重そうだし。
少し違和感を感じる。


「アラ?………これが流行?」
とのぞきに来て、訝しげな様子のシュルト。

透かし見るようにじっくり見ている。

商人の顔つきが固くなった。
こういう表情の時は、何かある。

……カラカラ
横で商品を振っているロードの手元から物音がする。

「何の音?」

「中に空洞があるな・・。」キュッと音をさせて開けた。

光を受けて、色が変わったように見える変な粉だ。
砂時計に使われる屑魔石の粉だろうか?


「えっとぉそれはですねえ!・・お守りになる砂でして…。」
しどろもどろな話し方が、怪しんでくれと言っているようだ。

「来てもらおうか?」と言った商業ギルド長が回収していった。


「偽物ね。これ。」

透明な石に色をつけたものを宝石として売っている。
魔力に付与と染料でできる偽物だそうだ。

舞台の小道具に使われるらしい。

粉は触媒として禁止されているものを持ち込むため
仕掛けのある装飾品に分けて、入れたらしい。

……と聞くのは、旅の空の下だったりする。


「長さはわかった。色だな。色!」と独り言。思案を続けるロードに
「オーダーで頼んで、材料を採取してこればいいデショ」

デザインから作ることを勧めているシュルトだが、そういったものの
お値段がいかばかりか。

上を見たらキリがないのが装飾品だ。
そういうものより、自分は使えるものが欲しい。

ギルド内で、出店のように出している雑貨を見る。
紙とインクを補充した方が良いだろうか?

文房具の横の店で、髪飾りが置いてある。見たことない店だな、と目をやているところで
「コレ、……どうだ?」
ロードから差し出されたのは、

魔法付与された小さな水色の石にシルバーの丸い形が
丸い盾のようで面白い髪飾りだ。

「綺麗だし便利そう」

と答えたら購入していた。


そして、くれた。
貰い物で髪を結びなおして、結局、紙は買っておいた。

そんなこんなで、
商業ギルドを後にした。


次は教会に行く。
…手土産何にしよう?

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