【完結済み】VRゲームで遊んでいたら、謎の微笑み冒険者に捕獲されましたがイロイロおかしいです。<長編>

BBやっこ

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整理と準備

14-②

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研究所に来て3カ月は過ぎた。まだ、はじめて会う人も結構いる。タイミングとか、出てこないって野生動物?私を知っていると会いにきたという人もいた。直ぐ帰ってしまったけど。

(私も有名になったもんだ?という気持ち。)

研究者さんと話す機会ができた、女性だ。

「ロマンスグレーを狙う。」
「人生設計に結婚が入ってるんですね。」

「結婚に希望はもうないわ。でも、お婆ちゃんになっても独り身かって考えると。まあ死に別れるって可能性もあるけど。あっちの世界に不老の薬とかないかしら?」

「不老不死とか蘇生薬ですか?」

研究職の発想とファンタジーの融合。

「その前に美の薬、ね。新しい組成が既存の化学とどう反応するのか?」

あちらの世界の不思議物体が気になるらしい。神殿、加護関係の研究は未だブラックボックス。

「神殿の禁忌とか、そもそも魔法とは?科学技術とは違った法則で。」

「本の翻訳で進みそうで、魔法はデータ化するんですっけ?」

カイナの仕入れた情報源は、BGM代わりだけど情報から妄想まで色々出ていた。
「私は魔物素材に興味があるんですけど、色の定着にはやっぱ薬品系はあった方が良い色が出て。色々できるのは面白いんですけど、一点モノを仕上げる方向ですね。薬品、錬金術って端末でやっていることとどう違うんでしょうか?」

デザイン、素材を合成して加護の力で出来上がり、謎だ。

「もっとお話、しようか?」
このカッチリしている新しい友人と、仲良くやっていけそうだ。


ダイブして、久々な顔と対面する。

「スタン!」

討伐組みの方と交流していたと聞いている。

「早く街を案内したい。」

「案内人っていつまで居てくれるの?」

期間限定、お給料良い仕事でも次があるでしょう?

「まだ大丈夫だよ」

また、微笑みで返された。これをタダでもらうのは申し訳ない気持ちだ。

「お礼の品とか、持っていけたら良いのに」

「俺は、架空コインでそちらの物も買える。持ち込めないけどね。なにかプレゼントさせてくれないか?」
私がする話だったんだけど、負担にならない物と条件をつけて了承した。


「花束」


「ふぅ」
「いけすかねー」

「でも、ボコボコにされてる」

「討伐組み、リベンジに燃えてるからなー!」

カイナ宛て、スタンからの贈り物に近くにいた人のコメントが通り抜ける。

「イイ男はちゃんと捕まえた方が良いわよ?」
人生の先を行く友人のありがたい言葉。そしてメッセージが届く。

<贈り物は届いたかな?こっちの世界の花を用意して待ってる。>

この文を届けるのにも容易じゃないだろうに。


世界が私が望むなら

異世界だけど。あちらにすごく行きたくなった。直接お礼を言うという建前で。

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