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ゲーム異世界
7-①
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外に出てから見た神殿の外観の感想は、海外の大学を思わせる広さ。行ったことないけど。
緑が点在している建物、白い石造りはあのエリアだけだったようで今は城のような建物が見えている。創造より遥かに広いのだろう。壮大な公園みたいに。
その風景、車窓を食い入るように見た。通り過ぎる人の服装を特に。
私のデザインは、冒険向け?既製品が主流でオーダーは高いのだろうな。私の作ったものは冒険者か貴族の元に行ったのかな。気分は、テーマパークの光景だ。
布は汚れというより使い込んだ服で、がたごとと音をさせて進む整備された道。コンクリートではないだろうけど
周囲を見るとこの馬車、高価な気がする。値段と装飾、周囲に見える馬車と比較するとそう思える。
静かにこちらを見ていたスタンに気がつき、大人しく座りなおす。
私のはしゃぎっぷりは、子供っぽかったかな?
「好きな食べ物は?」
「甘いもの」
「ご趣味は?」
「デザインを考えること。」
素直に答えてみるとなんだろう、このお見合いでのテンプレ会話みたいなの。
そう思ったのはスタンもらしく。
「緊張してる?」
私は首を傾げて考える。間が空いたので否と取ったのだろう。彼の方が答えた。
「俺はしてる。」
柔らかい微笑みが似合う男性だ。モテそうですねえ。
「どうやって案内人に決まったの?」
「創世神にお願いしたんだよ」
願いを叶えるとか、幸せにするって物が溢れてたけど。この世界は、直接お願いを聞いてくれる神様なんだ。
「なんかすごい。」
そう言ったら、笑みを深めた。とても嬉しそうに見える。
この人の立場は冒険者以外にありそう、貴族とか?その質問は早いかと何を尋ねようか考える。
微笑みは何を表しているのか?
とっても好意的。どうして案内人になったのか、自薦多薦?報酬を得られるのかと、つらつら考える。
その間を狙って、スタンが口を開く。
「今から行くのは、貴族御用達のチョコケーキを出す店。」
看板には店の名前らしき字
文字はわからないけど、ウインドウを出せば翻訳される。そのうちでも文字は覚えた方が良いかな。
すぐに席に案内され、お茶とケーキを出される。
「美味しそうに食べてくれる」
「だって美味しいもの」
外のテラス席だけど、お客はまばら。紅茶がベリーの香り。味覚、食感あり。
「カロリーはどうなるのかな?」
スタンに、なにそれな顔をされたので、カロリーの説明を試みてみる。
「体は創世神に造られているから、急激な変調はないと思うけど?」
なんかその説明だと、トイレはなしかな?ゲーム仕様と思えば慣れるか、もよおす感覚はないからそういうものだで済まそう。美味しいケーキにしばし集中した。
緑が点在している建物、白い石造りはあのエリアだけだったようで今は城のような建物が見えている。創造より遥かに広いのだろう。壮大な公園みたいに。
その風景、車窓を食い入るように見た。通り過ぎる人の服装を特に。
私のデザインは、冒険向け?既製品が主流でオーダーは高いのだろうな。私の作ったものは冒険者か貴族の元に行ったのかな。気分は、テーマパークの光景だ。
布は汚れというより使い込んだ服で、がたごとと音をさせて進む整備された道。コンクリートではないだろうけど
周囲を見るとこの馬車、高価な気がする。値段と装飾、周囲に見える馬車と比較するとそう思える。
静かにこちらを見ていたスタンに気がつき、大人しく座りなおす。
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「甘いもの」
「ご趣味は?」
「デザインを考えること。」
素直に答えてみるとなんだろう、このお見合いでのテンプレ会話みたいなの。
そう思ったのはスタンもらしく。
「緊張してる?」
私は首を傾げて考える。間が空いたので否と取ったのだろう。彼の方が答えた。
「俺はしてる。」
柔らかい微笑みが似合う男性だ。モテそうですねえ。
「どうやって案内人に決まったの?」
「創世神にお願いしたんだよ」
願いを叶えるとか、幸せにするって物が溢れてたけど。この世界は、直接お願いを聞いてくれる神様なんだ。
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微笑みは何を表しているのか?
とっても好意的。どうして案内人になったのか、自薦多薦?報酬を得られるのかと、つらつら考える。
その間を狙って、スタンが口を開く。
「今から行くのは、貴族御用達のチョコケーキを出す店。」
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文字はわからないけど、ウインドウを出せば翻訳される。そのうちでも文字は覚えた方が良いかな。
すぐに席に案内され、お茶とケーキを出される。
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なんかその説明だと、トイレはなしかな?ゲーム仕様と思えば慣れるか、もよおす感覚はないからそういうものだで済まそう。美味しいケーキにしばし集中した。
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