【完結済み】VRゲームで遊んでいたら、謎の微笑み冒険者に捕獲されましたがイロイロおかしいです。<長編>

BBやっこ

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3-思い返すと

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王族護衛ミッション途中で敵に捕まり、いや捕獲された。

「見つけた」

密着した彼からの言葉がそれで。

何を見つけたのか?
ぎゅっと後ろから抱きしめられている視界では、判断がつかない。

そもそも冒険者にくっつく用事とは?
敵のマーカーが出ないことから、イベントキャラではと相手の出方を待った。

「来てくれ」

このゲームの住人らしく、鮮やかな髪色で武闘派な男。鎧と背負った剣は、騎士ではなく冒険者寄りの立場。
(何のイベントキャラ?)

連行れ出された先、ベッドのある部屋で。
なんのイベントが始まっているのだろうかと興味と混乱。

(こんなのあるなんて誰も言ってなかったよね?)

まずイベントキャラが出るって話さえない。城は空になって冒険者達が配置されたって。

じゃあ、冒険者?プレイヤーじゃなさそうだ。通信しても繋がらず、情報が出ない。
隠し通路でもあるのかと、なんの変哲もない部屋を見回す。

「座って話そう?」

ベッドに腰掛け、男を見上げる。キラキラ、熱の篭った瞳だった。
あれ、マズイ気がする。

ドサっとベッドの天井が見えたところで、押し倒されたのを理解した。

あれ?戦闘モードから何か変化したのかな。

このゲームは15歳以上対象、R18モード搭載であるがイベント開始の許可がなければ実行されない。

筈。
散々、私と男に肌が触れ合った後。私が気を遠のかせたのか…
次に視界に映るのは『ミッション完了』の文字。


「え、突然のR18モードに入ったの?」

なんとなく疼く感じに悶え、どうなったのか考えを移すことにした。
私の戦闘モードから勝手に移行しない筈のモードになったのか。


「バグなら報告しないと」

ゲーム運営のサイトから、報告を出した。そこの回答を待つ間、ゲームはお休みだ。

「明日は仕事」


独身暮らし、会社持ちのマンションで起きた私は、冷蔵庫を開けに行った。
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