【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ

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こぼれ話

竜人ロードの番<つがい>

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番を見つけた。


冒険者ギルドでいつもは感じないソワソワしたもの。
予感があった。


目に入ってすぐ、腕の中に閉じ込める。
「俺の番<つがい>だ」

包み込めるほど、まだ幼いが確かに分かった。

一緒にいたカナンが邪魔だったが、保護者がいる様子。

勝手に連れ帰ると、番が悲しむかもしれない。
保護者と離すと怯える事もあるんだったか。しょうがないから部屋に移動した。

そして番が可愛い。

膝の上に乗ってくれて怯えている様子はないな?


敵当にカナンが保護者の方と話すだろう。俺はセリと話すのに忙しい。

俺の番

うっとりとその存在を確かめ感じる。

天にも昇る気持ちってやつはこういうことか。
酒じゃこれほどの多幸感は味わえない。

俺に番が側に居てくれる。

膝の上は落ち着かないようだが、嫌がってはいない。


シュルトも来て、キースも来るらしいがどうでも良いな。

俺に番


髪に触れ、ペタペタと確かめられるのさえ心地よい。

早く2人きりになって…
「食べちゃいたいな」

そう言ったら、手持ちの木の実をくれた。
食べたいのはセリなんだが、餌付けされるのもイイ。


給餌行為は、愛情表現だぞ?

可愛いなあ。


そんな幸せが全部崩れるんじゃないかと思った。

『12歳で死んだ』

死ぬ?セリが?

俺が泣くなんて、俺だって知らなかった。
だが、番を喪うなんて考えられない。


憚りなく泣いて、セリに縋った。

“失いたくない”

想像もしたくない。俺が必ず、守ってみせる。
まだ、心音がこうして聞こえる。


俺が全てを壊してでも、絶対に死なせないと決めた。
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