【完結】『テキトーに選んだそっちの世界の住人1人くらい良いでしょ？』 よし、滅っそう(全員一致)。

続きの文

「戦も知らぬ子がどこに行ったのか？」

「お腹をすかしておるのではないか？」

狼狽える神々に呼応するかのように、風が雲が雨が降る。

急ぎ、とくと速く
その人の子を守りに駆けつける。


残った神は、この件に関わった存在と繋ぎをつけた。


『テキトーに1人貰ったんですけど、事後承諾ですいませんねー。
一瞬しかチャンスないし、成功するか分からなかったんで貰ったのはうちで育てます。

ありがとうございましたー^^』


寒さに震えた人の子に守りを与えられたと、追っていった神達から連絡があった。
少し落ち着いた神々は、口々に言う。

「どこの神だ？」
「世界が違うか。」
「信用できぬ。」


誰ひとりとして、彼かの存在を許しはしない。


<<<滅っそう>>>


連れ去られた子とその縁を結んだ者達を取り戻した神々達。


そうして

その世界は、塵になった。
「どうしてこうなったのおおお！」



『お前のせいです。神、一同より』