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兵舎にて
にゃあ
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ついにお仕事です。
兵での事務ですね
この内容なら仕事にもすぐ慣れそうです。
同僚の女性方の仕事ぶりは、少々動きが悪いですが。
ここであの方と再会ですぅ。
「クロ様!」
と呼びかけたい言葉を飲み込む。
私、今は1人の男として、貴女の役にたってみせます。
サクッと書類の処理を終えてお帰りを見送ります。
(お元気そうで何よりです)
私の方は、仕事にはすぐなれることができそうです。
マニュアルで整備されているって凄いですね!
わかりやすく、誰もが自己流で適当にしないとこんなに楽ですかあ。
もっと早くに欲しかった。いえ、あそこでは無理です。
来る兵の方も脳筋行動せず、こちらの話を聞いてくださいます。
再度の提出くらい、お付き合いしますよ?
丁寧に、相手のペースで少しゆっくり言えば
書類が出来上がるんですよ?
奇跡!!
私が欲しかった、通常通りの処理。
未決済も分担で作業でき、整理された仕事場。
ここ、天職です。
同僚の女性達が少し鬱陶しいですが、あれくらい
さらっと流せる程度です。これもまあ仕事の一部かと。
「あまり酷かったら言ってくれ」と男の先輩がお声をかけてくださります。
(いい職場ですねえ)
お話したところ
なるほど、あの方達は問題児なんですね?
あ、平気です。慣れてますので。
「あまりにアレなら、引っかいときますよ。」
「お、おう。心強いわ。」
おかしいですねー。引かれてしまいました。
女性比率の多い職場のようで。
まあ、関係構築も仕事のうちです。
もちろん、
負けませんよ?
伊達に脳筋どもと渡り合ってません。
時々、事務処理にくるクロ様のお姿を心の中で拝みながら
この国で生活できそうです。
貯金を貯めて、ペット生活を充実させますよ!
「あのお付き合いを」と知らない女性から声をかけられますが
“叩いてください”とおっしゃっる方はお引き取りを。
「お慕いしている方がおりますので。」と断っています。
そんな平凡な生活をしている私の元に、そろそろ終業かという時間。
「面かせ。」
狼獣人の上司様のご登場です。
私の上司様ではないんですが、定着してしまいまして。
仕事を終え、連れられて行った先。
(医務室?)
以前お世話になったところですね。蛇獣人のお医者様がいらっしゃるかと…
「く、クロ様!」
横になってらっしゃいます。驚きました。
療養中ですか。
「お加減いかがですか?」ぱっと見、お怪我をされている様子はありませんが。
「眠い。」
とろんと目が降りそうですね。
「お前も寝てろ。」
狼上司様のご命令です。
(は?今獣人の男なんですけど?)
と私のあまり動かない表情でもお分かりのようで。
「猫でだ。」
ギロリとその眼光は恐ろしいのですが、
内容は付き添っていれば良いのかと。
クロ様のお側に侍れば良いのですね!キリッ
あきれた溜め息の上司様ですが、複雑なお顔ですね~。
本当は自分で残りたいけど、お仕事っといった内情でしょうか?
「戻るまで、居ろ。」
了解ですと猫の手を挙げた私でした。
兵での事務ですね
この内容なら仕事にもすぐ慣れそうです。
同僚の女性方の仕事ぶりは、少々動きが悪いですが。
ここであの方と再会ですぅ。
「クロ様!」
と呼びかけたい言葉を飲み込む。
私、今は1人の男として、貴女の役にたってみせます。
サクッと書類の処理を終えてお帰りを見送ります。
(お元気そうで何よりです)
私の方は、仕事にはすぐなれることができそうです。
マニュアルで整備されているって凄いですね!
わかりやすく、誰もが自己流で適当にしないとこんなに楽ですかあ。
もっと早くに欲しかった。いえ、あそこでは無理です。
来る兵の方も脳筋行動せず、こちらの話を聞いてくださいます。
再度の提出くらい、お付き合いしますよ?
丁寧に、相手のペースで少しゆっくり言えば
書類が出来上がるんですよ?
奇跡!!
私が欲しかった、通常通りの処理。
未決済も分担で作業でき、整理された仕事場。
ここ、天職です。
同僚の女性達が少し鬱陶しいですが、あれくらい
さらっと流せる程度です。これもまあ仕事の一部かと。
「あまり酷かったら言ってくれ」と男の先輩がお声をかけてくださります。
(いい職場ですねえ)
お話したところ
なるほど、あの方達は問題児なんですね?
あ、平気です。慣れてますので。
「あまりにアレなら、引っかいときますよ。」
「お、おう。心強いわ。」
おかしいですねー。引かれてしまいました。
女性比率の多い職場のようで。
まあ、関係構築も仕事のうちです。
もちろん、
負けませんよ?
伊達に脳筋どもと渡り合ってません。
時々、事務処理にくるクロ様のお姿を心の中で拝みながら
この国で生活できそうです。
貯金を貯めて、ペット生活を充実させますよ!
「あのお付き合いを」と知らない女性から声をかけられますが
“叩いてください”とおっしゃっる方はお引き取りを。
「お慕いしている方がおりますので。」と断っています。
そんな平凡な生活をしている私の元に、そろそろ終業かという時間。
「面かせ。」
狼獣人の上司様のご登場です。
私の上司様ではないんですが、定着してしまいまして。
仕事を終え、連れられて行った先。
(医務室?)
以前お世話になったところですね。蛇獣人のお医者様がいらっしゃるかと…
「く、クロ様!」
横になってらっしゃいます。驚きました。
療養中ですか。
「お加減いかがですか?」ぱっと見、お怪我をされている様子はありませんが。
「眠い。」
とろんと目が降りそうですね。
「お前も寝てろ。」
狼上司様のご命令です。
(は?今獣人の男なんですけど?)
と私のあまり動かない表情でもお分かりのようで。
「猫でだ。」
ギロリとその眼光は恐ろしいのですが、
内容は付き添っていれば良いのかと。
クロ様のお側に侍れば良いのですね!キリッ
あきれた溜め息の上司様ですが、複雑なお顔ですね~。
本当は自分で残りたいけど、お仕事っといった内情でしょうか?
「戻るまで、居ろ。」
了解ですと猫の手を挙げた私でした。
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