[完結]私はネコです。貴女の従属獣(ペット)になりたい。

猫獣人の文官

私は猫獣人。
この国、いえ集落で文官の真似ごとをしています。

周りが脳筋ばっかりなんですよね～。

猫獣人として、忍能力があるものの
文官の書類や分析、まとめ役を求められ
脳筋共に冷めた言葉を突きつける毎日。

ハア。私はこの場所を望んでいなのですよね。


兄弟の多いに生まれましたが、親は放任主義。
子どもは勝手に育つで、自由なものの構ってもらうことは少なく。

近所の学問所で勉強を習って、過ごしていましたよ。
他の兄姉は、森や友達の家に行ったりで交流関係を深めてましたけど。

私はひとり気ままが性に合いました。
まあ、まるっきり1人というのもないのが、狭い集落の特徴ですよね。
しかも親戚が周りに多く、ほぼ何かしら関係があったり。

容姿にも共通点、猫獣人ばかりのところです。

安全に気ままに過ごした幼少時代です。

そんな私も28歳。
30歳が見えた頃には。兄姉は皆結婚して、離婚しているのもいましたが

実家に帰ることもなくなってきて、仕事の毎日。
脳筋振り回され(物理でも！)、特にやりたいこともなく書類をまとめ
馬鹿の整理をして、とこの歳までやってきました。

枯れていると言われますが

そんな盛んにヤル気も起きません。

出会いも少なく、交流も低いので

まあ。男同士の慰め合いというのもありまして。
それ鬱陶しい。

もっと若い時分には、
女性に声をかけられ連れ込み宿に行ったこともあります。

軍部に近いのでお誘いやら、色仕掛けなどあったり。
つまみ食いってやつですか。食べる気もおきません。

たたないのか？といデリカシーのかけらもない口は、
開かないように閉じときました。ええ。

声をかけられたんですよ。
小柄で好みの女性から。

久々についていき、
何年かぶりの情事に至るかと思いました。


「痛くしてください」

そうですか。そちらが希望ですかー。

この時点でガックリきたのですが、
少々、戯れをしてかえりました。

宿代はちゃんと置いておきましたよ。
これでも高給とりな方で、軍部が離してくれません。

便利な書類作成機を手放したくないんですね。

カッシャ…かたん！と書類を束ねる機械の音。

無味乾燥の日常に虚しさを禁じられなくなりました。

ああ。


求められるより、求めたい。