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ミーリア

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ガシャン!

物が割れる音で、侍女の悲鳴が上がった。

「ミーリアになんて事を!」

「其方には必要ない。」

その暴挙を行った男は、この国の王。

権力者にしては、横暴でもそれを遮れる者はいなかった。

「其方のためだ。」

そう言って、王は立ち去っていった。
後に残った部屋で私は、ただ起こった事態を受け入れられない。

ただ、慟哭が響いた。


「復讐だ。」そう呟いて、その場を立ち去った。



その6年後
「姫を貰い受けます。」

「やめろっ!やめてくれ。」

私は、復讐するために王の愛する姫君を連れ去る事にした。

王を守る騎士も兵士も、強大な力の前に何もできず。


その復讐に巻き込まれた姫の行方は、立ち消えてしまった。
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