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魔法薬を使用

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魔法薬は成長しきるまで、15さいくらいまで戻れない秘薬だった。

「試してみたいです。」

両親に決意を話す。男という扱いでどこまで通用するか試してみたい。

母は座学の勉強を増やすこと
父とは負担が強くなれば中止する事。

その2つを約束し、私は騎士として戻った。
親戚の名前で入った男の世界というの楽しかった。

筋肉がつきやすくなったが体が硬い。

やはり利点と不利があるんだな。単純に強くなれる方法などないのだ。

そうしてしばらく騎士として過ごし、座学もしっかり学び。
やるだけやった。納得したから、もういいや。

薬を飲むのをやめた。


私に戻る。

社交にも積極的に出る生活になり、私が騎士であると気づくものは少なく
新たな関係の構築に心躍っていた。

筋肉はしっかりついたけど、今は柔軟性を鍛える。
座学の下地があって情報交換の会話にも早くに馴染めた。

女の社交場に慣れた頃、妙な噂が立ち始める。
あの王子の婚約者として、私の名が上がっているらしい。

「なんと迷惑な」

私は騎士であり守りたいのであって、王子の婚約者をする気はない。
慣れたとはいえ、女の世界は難しい。

私は私の得意なものを伸ばしたい。
王子に誘われた時、はっきり言っておいた。

「私は騎士ですので
女に守られるのは嫌とおっしゃる方とは添え遂げられないでしょう。」


王子はポカンとしていたが、側仕えは気づいたらしい。
ついでに騎士も驚いていた。職務中にその顔はダメだろう。

鍛錬が足りないぞ?

私は、時期宰相の3つ年上の男と婚約した。

「私は運動能力がないのでね。他の方法で君を守るよ。」

そう言った男が頼もしく、楽しい時間を過ごせる。

この男になら守られても良いと思えるのが時の流れというものか。
子供が産まれ、私が守る者が増えた。

この子も鍛えるが、どう鍛えるかはこの子次第だろう。

「私に似ると残念だな」
「そうでもないさ、きっと盤上ゲームが上手くなる。」

もう1人欲しいと思っているんだが、早く来てくれるだろうか?

夫となった男と確かめてみよう。
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