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▼迫られるより攻めたい

自分を磨く

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跡をつけようと試みたものの失敗した。
しかし、私はめげないぞ!

男から離れ、服をぱっぱと脱いだ。
その肌には、ちょっとした…
うっけつのあと。

“キスマーク“というやつを全身につけられ
惨敗した。


やり返して、つけたけど…。

変なとこじゃないからね!?
鎖骨のところ

「ここにどうだ?」って、服をはだけるもんだから。

※その男、キスマークを自慢してた。(たれ込み情報より)

男性の肌質って、硬いし丈夫なんだけど
唇で触れると、しっとりした感触が…。

なんかボッとしてきた。
体洗おう。

あわあわ
泡、泡。

水魔法でやっちゃえば早いし簡単だけど
長湯もいいよね~。

”いい?体の衰えは日進月歩なの!
常に状態を把握、手で確かめながら

理想のプロポーションへ揉み込んで
導くのよ!!“

力説してたお姉さんがいたよなあ。
周りにいた人が、潮が引いていく感じだったけど。

”お風呂は自分を磨く場所

身体の汚れや疲れを落とすだけじゃない
磨くのよ“

ってお酒が入ってなくても言ってたなー。
肌に良いバスソルトとか、
”香りの良いオイルは心の潤いにも良いのよ!“って言葉で

手ごろな値段のものを買ったり、自作して使ってる。
趣味になってるかなあ。

甘すぎる、強い香りは好きじゃないから
以前から使っていないけど
「入るぞー。」
ガチャ!<扉が開く音>
「おう、洗ってやろうか?」一緒に入るようになって、
共通に好きな香りを選ぶようになったなあ。

「ううん。だいじょぶ。」

シェイプあっぷしないとね。
「自分でやった方が効果が高いのかな?」
「ん?なんの効果だ。」
あ、口に出てたか。

「美容効果って、自分自身でやった方が、効果あるって聞く?」

「あー、そっち方面は聞かないが…。」
フニっと後ろから私の胸を軽く持ち上げる。

「やってもらって、育つらしぞ?」

別に育てる気はないけど
そう、ないのは確かだ。
「別にいいかなー?やってもらうの悪いし」

「!それはないぞ?触れるチャンスなんだ。
任せてくれ?」

こんな大きな男に言うのは悪いが、
可愛くお願いされてる!

なんか可愛い。

「…良ければ、頼める?」

美容効果より、お願いを聞く方を優先させてしまう。
お姉さん、気合が足りなくてごめんなさい。心の中で誤っておいた。

「ああ!当然だろ?」
すっごく嬉しそうなんだよねー。声が特に。
明るく、いつもより高い感じの声。

本当に嬉しいんだ?
こんだけのことで。

2人で泡あわになって体を洗う。
気持ちよく、男の手が肌を滑る。
背中が特に気持ちよい。

力加減は、触れるくらいに優しく。
以前、肌が赤くなった時があって、それから緊張しながら
最新の注意とばかりにやってくれた。

私が洗ってあげるため、向かい合えば
男の鎖骨にはキスマークが泡に隠れず、見えていた。
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