【完結済み】運命の相手とベッドの上で体を重ねる<R-18>

変態ではない(ロード編)

巻き込まれなかった男

決めていた通り呑みに出た。

治安の良い町だし、酒場も女と懇ねんごろになる場所もある。
ここからだと距離があるが。

まあ用はないな今のところ。
それより、この甘たるい気分を変えたかった。

部屋を出るときにも、

セリに風呂に一緒に入ろうと誘っていたのが
耳に届いた。それを聞かなかったことにして出掛ける。

オレの心の平穏のために。


シュルトに聴いた旨い酒を出すバーにでも行ってこよっと。
軽い夕飯だったからまだ腹にも入るな。

時間を潰して

ロードの甘ったるい顔に胸焼けしないように、リフレッシュだ。

この先も、まだまだあんな調子だろうなー。
番持ちで冒険するってあるっちゃあるけど

どうなるかね。

足取り軽く移動する。

ダンジョンに行ってきたといっても
まだまだヨユー。
気力・体力共に、もう1回行ってきてもダイジョーブなくらい。

ラクな道行きだった。

急遽入ったセリも基本がなっているようで、問題なかったし。
メンバーとの仲は多少、ぎこちなかったりしたが
まああんなもんだろ。むしろ上手くとけこめてるんじゃねーの？

グスタフとあれだけ会話できればな。
オレらのチームで1番会話が成り立たねえのあいつだし。

シュルトは表面上の会話、コミュニケーションの円滑は得意だが、
弟妹と同じ年齢って事で気にかけてたし。

キースがセリを気にしてたのは、びっくり。あいつ興味なければホント関わらねえし。

セリちゃんオレにも礼儀正しいよな。

この感じだから舐められたり、上からくるヤツっているが
尻尾には目がきてたかな。イヤんえっち

ってまーロードこそ好き嫌いはっきりしてっからなあ。
波長で決めるってよくわからんけど。合えばハマるんだよな。

謎の信頼があるが、今回はソレなのか番としてビビッときたのか。
まあ、様子見な。
それにしても
ロードのあの甘ったりぃ態度。どーにかならないもんかねー。

近くの席から来る
お誘いの熱視線をさらりとかわして

今は甘いものはいらねえやっというくらい、
辛口の酒と辛いもので呑んだ。


数軒、酒を買いにふらふらして結局、
酒を数本手に入れて帰った。


部屋に入ったら…
ロードがじーっとセリを見ていた。

「うお！？」と思わず声が出ちまったじゃねえか。
ビビるわ！

部屋にいるのはわかっていたし(気配で)、
ヤッていないのもわかった(嗅覚で)。

けど、あんな見てるのはなしだろ
コワイわ！

よく寝れるわあ、セリちゃん(感心)。

忠犬みたいにじーっとセリを見ているロードに
笑えてきた。

黒の下着が気になるようで目線が動く。肩の黒い紐。

驚かされたので少し意趣返しに
「見たいなら、見ればいい」とけしかけて寝た。


たぶん見てるな(笑)
そんでもって黒だった。やっぱしな！