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変態ではない(ロード編)

マッサージ

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浴室から出て、ほかほかのセリをタオルで拭く。
「あとはできる」と言わんばかりに離れてしまったが。(哀しい)

用意している寝巻きと、

“黒の下着”!

ウキウキで自分の着替えを済ませて、
着替えたセリを見た。(※着替えている最中も見ていた)

すっかり着替え終わったセリを見る。

この服の下は、オレの選んだ黒の下着。

オレの選んだヤツだ。ニマニマしそうな口元に気合を入れた。
脇に手をやって浮かせるとセリの足が浮く。そのままセリをベッドの上に置いた。

うん。かわいい。今から致したいところだが、今日は

マッサージをする。疲れている番にムリさせるなって
当たり前だろー!


おっと『ちゃんと水分補給をさせろ』とハーブ水が置いてあった
それをセリに渡す、自分も飲む。

「マッサージさせてくれ」と言えば、
セリは困惑しているようだけど
ヨシヨシと頭を撫でてベッドに足を投げ出して座らせる。


足を出して。

ーすべすべな肌だな。

マッサージクリームなるものを塗る。…ちょっと多かったか?
膝を曲げたり足の指をくるくる揉みながら

クスッと笑ったセリの表情に
ふわっと喜びを感じる。

強すぎないようにとやって、両足終わったところで

うつら…うつら…とセリの頭が揺れている。
半分寝てるな。

捲っていたズボンを戻して足をしまい、寝かせた。

身体を丸めて寝ようとするセリの
大きめな上衣がズレて肩が見える。

黒い下着の紐だ。

スッ…と出た手を止める。

“無理をさせるな”
というメンバーの小言を思い出し

セリの寝姿を眺めた。


もう夢の中だな。
顔にかかった髪を優しく払う

オレはまだ眠くなかったので
しばらくセリを見ていることにした。

逆向きになったのでそちらの側に移動する。

・・見えるか?

「んー…。」と余計にまるまったセリ

背中が見える。

緩いウエストは、黒色が見えそうで・・見えない。

じーっと見ていれば時間が過ぎる。

スースーと静かな寝息が耳に入るが、
視線は胸元か背中かとチラリチラリと移動する。


もう少し丸まるなら胸元が前から、いや後ろからなら覗ける。
何回か寝返りをうつなら、下が見えそうだ。

・・どうなるだろう。


静かにセリを見ていた。



「うお!?」と声を出したのは帰ってきたカナンだ。

うるさいぞ。会話くらいならセリは起きないが。
以前、武器の手入れをしようと手にしたら反応したが、それ以外
生活音がしても起きないようだ。

よく寝てる。


「穴が開くほど見るより、見ちまえいいのによー」とカナンがなんか言ってる。

「おやすみー」と早々寝るらしい。

オレはセリの横に入り込んだ。

つむじをじっと見てから、そろ~りと胸元を少し引く。



うん。黒だ。


もう少ししてから、背中が出ていたのでなおしておいた。
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